Quantcast
Channel: もぐらゲームス
Viewing all 1493 articles
Browse latest View live

STG『Devil Engine』デモ版公開、自動戦闘RPG『かってにバトル勇者』公開など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

$
0
0

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はシューティングゲームのデモ版公開など6本です。

横スクロールシューティングゲーム『Devil Engine』デモ版公開

devil-engine-1 devil-engine-2

Protoculture Games開発の横スクロールシューティングゲーム『Devil Engine』のデモ版が12日、Steamにて公開された。

32bit時代の名作STGから影響を受けたという作品で、3種類に切り替えられるショットとボム、弾消しができる「バースト」を駆使して戦っていく。手描きのピクセルアートで細かく描かれたグラフィックも特徴。また、音楽をセガサターン・PlayStation用STG『サンダーフォースV』の楽曲などで知られる九十九百太郎氏が担当する。DANGEN Entertainmentのパブリッシングにより2018年リリース予定。

なお同日Twitter上にて、デモ版のスコアアタックコンテストの開催も開始された。プレイ動画か結果画面のスクリーンショットをハッシュタグ付きでツイートすることによりエントリーでき、ハイスコアランキングのトップ3に入った人にはリリース版のSteamキーが贈られる。期間は11月2日まで。エントリー方法の詳細などはDANGEN Entertainment公式アカウントのツイートを参照してほしい。

RPG『かってにバトル勇者』公開

katteni-1 katteni-2

kiki氏は6日、RPG『かってにバトル勇者』をフリーゲームとして公開した。

勇者の妹である主人公のリザが、ロボットを作って兄の代わりに魔王へ挑むという作品。戦闘はロボットが戦うオートバトルとなっており、あらかじめ攻撃や回復、バフ・デバフといったスキルとその発動条件・対象をセットで複数登録し、状況に応じた行動を行わせるのがポイントとなっている。ゲーム進行はほぼノンフィールドのステージクリア型。

ゲーム開始時はロボットが2体、スキルはそれぞれ2つまでセット可能だが、ゲームを進めるとロボットは3体になり、スキルは3つまでセット可能になる。スキルのセット枠を削って代わりにさまざまな能力を付与するオプションを装備することもでき、敵に応じたカスタマイズや3体の役割分担もポイントだ。

学習支援アプリ『あかほん! プロトタイプA -微分・積分編-』公開

akahon-prototype-a

同人ゲームサークルChloroの学習支援アプリ『あかほん! プロトタイプA -微分・積分編-』が公開された。Windows/Mac版およびスマートフォンアプリ(Android版 / iOS版)が用意されており、いずれも無償で公開されている。

高校3年生のシキネと飛び級小学生と噂される(本人は否定)数学が大好きな女の子スウの掛け合いを通じて、数学の知識を学べるアプリ。フルボイスで動画のように自動進行しつつ重要な場面では停止してクリックやタップを待ったり、テキストのバックログ表示も可能と、ノベルゲームと動画のいいところ取りのような独自システムを搭載。細かい会話の区切り単位での前後スキップやシークバーによる移動も可能で、読み返しなどがしやすい作りとなっている。

東方Project二次創作ゲームのWeb試遊企画「博麗電脳試遊会EXTRA」開催

東方Project二次創作ゲームのWeb試遊企画「博麗電脳試遊会EXTRA」の開催が12日に開始された。

14日に東京ビッグサイトで開催される東方Projectオンリー同人即売会「平成三十年博麗神社秋季例大祭」内で開催される東方Project二次創作ゲームの試遊コーナー企画「博麗電脳試遊会」の併催企画。12日から15日まで、Web上で無償公開されている作品や体験版などが特設ページに掲載される。企画参加作品の一覧をゲームジャンルなどで絞り込み表示することも可能。また、本企画でしか手に入らないバージョンの作品もあるとのこと。

ノベルゲーム『ファタモルガーナの館』LINEスタンプ発売

Novectacleは、ノベルゲーム『ファタモルガーナの館』のLINEスタンプを発売した。

コミカルな絵柄で描かれたキャラクターが中心のスタンプ。『ファタモルガーナの館』本編および外伝からさまざまなキャラクターが収録されている。

イラスト素材集『-邪神女子礼賛-』ダウンロード販売開始

マゼラン氏のイラスト素材集『-邪神女子礼賛-』のダウンロード販売が開始された。BOOTHおよびDLsite.comにて購入できる。

擬人化された邪神のイラスト素材集。クトゥルフ、ハスター、ダゴン、ツァトゥグア、ウボ=サスラ、クトゥグア、シュブ=ニグラス、ヨグ=ソトース、アザトース、ナイアルラトホテップのイラストを収録しており、RPGツクールVXおよびMVのモンスターグラフィック規格に合わせた画像も用意されている。

素材集-邪神女子礼賛-

素材集-邪神女子礼賛-(暗黒セクト)
ゲームや動画などにも使える擬人化邪神イラスト素材集です


同人ビジュアルノベル『五〇度の真夏が巡る』はじけて消えた夏を取り戻すため、時を翔る

$
0
0
natsumegu-1

今年の夏は統計開始以来で東日本1位・西日本2位の平均気温を記録し、最高気温40度を超える日も各地で観測されるなど記録的な酷暑となった。都市部におけるヒートアイランド現象の影響や、この100年で夏の平均気温が3.2度上昇しているという統計結果などもあり、年々暑くなっていく夏にこれからも付き合わされる事になるのを思うと、とてもうんざりさせられる。

OTARIBA Games『五〇度の真夏が巡る』は、そんな夏を舞台とした同人ビジュアルノベルだ。
コミックマーケット91ならびにコミティア119にて体験版が頒布され、その後完成版がコミックマーケット94にて頒布されると共にメロンブックスにて委託販売が行われている。

憂鬱な理由は、猛暑だけじゃない

所は科学と音楽の街・武蔵野市吉祥寺。
世界は明日のクーラーの行方も知れない未曽有のエネルギー危機の中にあるが、主人公・七井翔にとってはどこ吹く風。愛飲する炭酸水を片手に、人気バンド「Not Park Bench」のメンバーとして大成している兄・爽介へのコンプレックスを拗らせつつバイトとバンドに明け暮れる日々を送っていた。

natsumegu-2

翔はバイトの伝手から「まちおこし」のプロジェクトに参加することとなり、そこで旧友である御殿山雄一桜堤ゆい、市役所職員の五日市朋子、彼らの小学生時代の恩師である梅園先生らと出会うことになる。

俗に「コミュ障」「陰キャ」とも呼ばれる人づきあいが苦手な性格、定職は無し、音楽の道も中途半端。ネガティブ思考な翔が彼らとの交流を通じて、少しづつ少しづつ前を向けるようになっていく。こうした翔の変化の過程が本作の見所のひとつといえるだろう。

時間跳躍のカギを握る”時代遅れ”のアイテム

ほどなくして彼らに「とある事故」が降りかかるが、ひょんなことから時間が巻き戻ることになり、翔はこのチャンスを使って事故を回避することに成功する。
その時に手に握られていたのは一枚のテレホンカード。タイムリープは謎のテレホンカードによって引き起こされたものだった。

natsumegu-3

テレホンカードについて、もしかしたら馴染みのない読者の方もいるかもしれない。
街頭の公衆電話に挿入して通話料金として使用することができる磁気型のプリペイドカードの一種で、使用すると残度数を示すパンチ穴が打たれるようになっている。携帯電話が一人一台の単位で普及した現代においては、公衆電話ともども使われる機会の少なくなった代物だ。

natsumegu-4

このテレホンカードのタイムリープの発現に合わせて、翔の憧れるアイドルによく似たユリアという白衣の女性が翔の前に現れる。テレホンカードとユリア、避け得ぬ事故とタイムリープを巡る関係が果たして何なのかを突き止めるべく、翔は繰り返し時を駆けることとなる。

natsumegu-5

なお、本作のリーフレットには作中のテレホンカードを模したカードが封入されている。公衆電話での実際の使用はできないが、物語への没入感を高めてくれる小粋な一品だ。

そして巡らない季節は巡る

natsumegu-6

システムとしてはオーソドックスな選択肢式。
屈託のない天真爛漫な笑顔が魅力のゆい、引っ込み事案な一方で地下アイドル「愛澤らぶ」としての顔も持つ朋子、2人のヒロインにスポットを当てたそれぞれのルートと、真相究明編ともいえる3つのルートが存在している。
一周あたりのプレイ時間は2時間程度。一部やや尻すぼみな部分も見受けられこそするが、一本の映画を観るような感覚で楽しめるだろう。

natsumegu-7 natsumegu-8

繰り返される夏の果てに何が待っているのか。その結末はテレホンカードを手にしたあなたが見届けてほしい。

[基本情報]
タイトル: 五〇度の真夏が巡る
制作者:  OTARIBA Games
クリア時間:  4時間~
対応OS: Windows(7以降) , macOS(10.9以降)
価格: ¥1080

↓購入はこちらから
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=386254

横スクロールSTG『Revolgear!』体験版公開など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

$
0
0

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はシューティングゲームの体験版公開など4本です。

横スクロールシューティングゲーム『Revolgear!』体験版公開

revolgear-trial-1 revolgear-trial-2

同人ゲーム開発サークルびっくりソフトウェアは12日、横スクロールシューティングゲーム『Revolgear!』の体験版を公開した。体験版では1面をプレイ可能。プレイ動画も公開されている。

2種類の自機を選び、それぞれ3タイプのショットをアイテムで切り替えながらステージを攻略していくシューティングゲーム。自機に追従するビットの配置を変更できるほか、ビットを飛ばして体当たり攻撃させる「ビットシュート」も特徴。パイロットは可愛らしい少女で、ボムにあたる「メガフラッシュ」発動時のカットインも見どころとなっている。2019年リリース予定。

revolgear-trial-3 revolgear-trial-4

3Dアクションゲーム『クロワルール・シグマ』Nintendo Switch版リリース日決定、動画公開

同人ゲーム制作サークルsouvenir circ.の3Dアクションゲーム『クロワルール・シグマ(CorixleurΣ)』のNintendo Switch版の配信が11月1日に開始されることが発表された。あらかじめダウンロード(事前購入)に対応しており、現在30% OFFで購入可能。Nintendo Switch版の紹介動画も公開されている。

魔法剣を駆使し、次々と現れるモンスターをなぎ倒していくという作品。4つの武器を組み合わせてコンボを繰り出す、ハイスピードで派手なバトルが特徴となっている。主人公となるのは4人の少女達で、フルボイスのストーリーモードや戦闘時の掛け声といった声による演出も見どころ。PS4/PS Vita版も配信中。

シミュレーションRPG『Magic Scroll Tactics』Nintendo Switch版リリース日決定、動画公開

同人ゲームサークルオートリ電子のシミュレーションRPG『Magic Scroll Tactics』のNintendo Switch版の配信が25日に開始されることが発表された。Nintendo Switch版の紹介動画も公開されている。

サイドビューの画面構成が特徴の作品で、高所からの攻撃によるダメージボーナスといった要素があり、位置取りや飛行ユニットの活用などがポイントとなっている。ツリー方式のアビリティ習得も特徴。Steam等でPC版も配信中。

「デジゲー博2018」カタログ販売開始

デジゲー博2018」のカタログの事前販売が15日、各種同人ショップにて開始された。

11月4日に開催予定の同人・インディーゲーム展示・即売会。一般入場にはカタログが必須となっている。

『DEEMO』Switch版がNintendo Laboのピアノ型コントローラに対応、弾幕STG『ナイトメアトリップ』公開など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

$
0
0

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は著名音楽ゲームのアップデートなど8本です。

音楽ゲーム『DEEMO』Nintendo Switchパッケージ版発売、ピアノToy-Con対応

deemo-switch-1

フライハイワークス株式会社は25日、音楽ゲーム『DEEMO』のNintendo Switch版のパッケージ版を発売した。

台湾のインディーデベロッパーRayarkによる、ピアノをモチーフにしたファンタジーリズムゲームの移植版。250曲以上の楽曲を収録している。

なお同日配信のアップデートにて、「Nintendo Labo」で製作できるピアノ型コントローラー「ピアノToy-Con」に対応した。収録楽曲のうち10曲をToy-Conで演奏することが可能。

deemo-switch-2

2D弾幕系シューティングゲーム『ナイトメアトリップ』公開

nightmare-trip-1 nightmare-trip-2

創作系同人サークル「あうとさいど」は26日、2D弾幕系シューティングゲーム『ナイトメアトリップ』をフリーゲームとして公開した。

夢の世界に迷い込んだ少年少女達が主人公の作品。2人コンビでステージを攻略していき、通常移動時と低速移動時でキャラクターが切り替わる。キャラクターは3組(6名)から選択し、画面端で反射するショットや敵を追尾するオプションなど、キャラクターごとに個性的な攻撃方法が用意されている。

敵を倒したりボムで敵弾を消したり、ボスに攻撃すると出現するアイテム「夢のあぶく」を集めることでプレイヤーを「ドリームベール」が覆い、一度だけ被弾から守ってくれるシステムも特徴。

伝奇アドベンチャーゲーム『被虐のノエル』Season8 Steam配信開始

noel-8-1 noel-8-2

連載型の伝奇アドベンチャーゲーム『被虐のノエル』Season8のSteam配信が22日に開始された。

個人開発者のカナヲ氏が株式会社バカーのゲーム配信サイト「ゲームマガジン」でフリーゲームとして連載している作品。契約によって願いを叶える悪魔が実在する世界の港町「ラプラス市」を主な舞台に、両手両足を奪われた少女と大悪魔のコンビによる復讐の物語が描かれる(紹介記事)。フリーゲーム版のSeason8は6月に公開されている。

Steam版は英語と中国語(簡体字)にローカライズされており、日本語も収録。Season8は配信済みのSeason1~7統合版のDLCとして配信されている。パブリッシャーはバカーおよびPLAYISM。

PLAYISM、Steamにてウィークリーセール実施

PLAYISMは23日、Steamにてウィークリーセールを開始した。期間は30日午前2時頃まで。約50タイトルが最大で80% OFFとなっている。

もぐらゲームスで紹介・レビュー記事を掲載したセール対象作品は以下の通り。

レビュー記事:行きて帰らぬ物語―いやプレイヤー的な意味で。 SilverSecond『片道勇者』レビュー(フリー版のレビュー。Steam版では実績要素などが追加、また多数の改良や要素追加が施された拡張版『片道勇者プラス』がDLCとして提供されている)

紹介記事:Steamウィンターセール開催!定番のおすすめインディゲーム13選

紹介記事:クッキークリッカーライクな自動探索型RPG『マジックポーション・エクスプローラー』。はた迷惑なダンジョンを薬の力(?)で踏破せよ!

紹介記事:初心者にも!おすすめシミュレーション系フリーゲーム11選 – もぐらゲームス(フリー版の紹介記事。Steam版は日本語においてはフリー版と同等)

紹介記事:フリーゲームを「連載する」とは?特集『LiEat』夏休みに遊びたい短篇集(フリー版の紹介記事。Steam版では実績要素とトレーディングカードが追加されている)

コンピレーションCD『バトルオブざくアク』試聴動画公開

mozell氏は25日、コンピレーションCD『バトルオブざくアク』の試聴動画公開を公開した。

同氏がはむすた氏制作のRPG『ざくざくアクターズ』に提供した楽曲「バトルオブマリオン」「バトルオブマオ」「バトルオブアリウープ」のアレンジ曲のみで構成されたCD。さまざまな作曲家による15曲が収録されている。購入者はゲーム等の自作品に素材利用が可能。

28日に東京流通センターで開催される音系・メディアミックス同人即売会「M3-2018秋」でリリースされ、通販も予定されている。

シミュレーションRPG『Magic Scroll Tactics』Nintendo Switch版リリース

同人ゲームサークルオートリ電子のシミュレーションRPG『Magic Scroll Tactics』のNintendo Switch版の配信が25日に開始された。

サイドビューの画面構成が特徴の作品で、高所からの攻撃によるダメージボーナスといった要素があり、位置取りや飛行ユニットの活用などがポイントとなっている。ツリー方式のアビリティ習得も特徴。Steam等でPC版も配信中。

ハイスピードロボットアクションSTG『アスタブリード』Nintendo Switch版あらかじめダウンロード開始

astebreed-switch-1 astebreed-switch-2

えーでるわいすのハイスピードロボットアクションSTG『アスタブリード(Astebreed)』のNintendo Switch版のあらかじめダウンロード(事前販売)が開始された。11月8日リリース予定で、7日までは10% OFFで購入可能。パブリッシャーはPLAYISM。

ショット、ロックオン、ブレードを駆使し、縦・横・奥スクロールがシームレスに繋がるステージを攻略していく作品。作り込まれた3Dグラフィックやゲーム進行と並行してボイスで展開するストーリー、それぞれ異なる魅力のある二人のヒロインなども見どころとなっている。PC版やPS4版も配信中。

深海サスペンスADV『デイグラシアの羅針盤』Nintendo Switch版リリース決定

有限会社レジスタは26日、カタリストの深海サスペンスADV『デイグラシアの羅針盤』のNintendo Switch版を今冬、ダウンロード専用ソフトとして配信することを発表した。

水深700mの海底に沈んだ潜水艇を舞台に描かれるSFサスペンス作品。オリジナル版は2015年夏のコミックマーケット88で初頒布され、現在はダウンロード販売が行われている。

『魔女の家』リメイク版リリース、3Dアクション『クロワルール・シグマ』Switch版リリースなど ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

$
0
0

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は著名ホラーアドベンチャーゲームのリメイク版リリースなど8本です。

謎解きホラーアドベンチャーゲーム『魔女の家 MV』リリース

the-witchs-house-mv-1 the-witchs-house-mv-2

ふみー氏制作の謎解きホラーアドベンチャーゲーム『魔女の家 MV』が31日、Steamにて配信開始された。パブリッシャーはDANGEN Entertainment。7日まで10% OFFで購入可能。

2012年にリリースされたRPGツクールVX製フリーゲーム『魔女の家』のRPGツクールMVによるリメイク版。ゲーム画面の高解像度化、全グラフィックのリメイク、難易度選択の追加などが施されている。難易度はフリー版と同様の「Normal」のほか、ゲームオーバー後に直前からリトライが可能な「Easy」、死亡箇所が増えて謎解きも変化する高難易度モード「Extra」の3種類。ExtraはEasyかNormalでトゥルーエンドを迎えると選択可能となり、新規イベントも追加されている。

3Dアクションゲーム『クロワルール・シグマ』Nintendo Switch版リリース

croixleur-sigma-switch-1 croixleur-sigma-switch-2

同人ゲーム制作サークルsouvenir circ.の3Dアクションゲーム『クロワルール・シグマ(CorixleurΣ)』のNintendo Switch版の配信が1日に開始された。パブリッシャーはPLAYISM。

魔法剣を駆使し、次々と現れるモンスターをなぎ倒していくという作品。4つの武器を組み合わせてコンボを繰り出す、ハイスピードで派手なバトルが特徴となっている。主人公となるのは4人の少女達で、フルボイスのストーリーモードや戦闘時の掛け声といった声による演出も見どころ。PS4版も配信中。

croixleur-sigma-switch-3

RPG『UNDERTALE』作者による新作『DELTARUNE』デモ版公開

RPG『DELTARUNE』のデモ版が31日に公開された。

RPG『UNDERTALE』の作者であるToby Fox氏による新作。『UNDERTALE』をコンプリートした人向けとされている。本デモ版ではChapter 1をプレイ可能。

なお、Toby Fox氏によると本デモ版のアンインストーラーはアンインストーラーのファイルがあるディレクトリをすべて削除してしまう模様で、インストールした場所によっては重大な事態を招きかねないため、アンインストーラーは使わないよう推奨されている。

また1日には、『DELTARUNE』Chapter 1のサウンドトラックの配信が開始された。

東方Project二次創作2D横スクロールアクションゲーム『マリサランド・レガシィ』Steam配信開始

marisaland-legacy-1 marisaland-legacy-2

黄昏フロンティアの2D横スクロールアクションゲーム『マリサランド・レガシィ』のSteam配信が2日に開始された。9日9時(予定)まで配信記念セールにより10% OFFで購入可能。パブリッシャーはDLsite.comで、DLsite.comのサイトでの販売も行われている。Steam版はSteamの実績に対応しており、今後のアップデートでトレーディングカードにも対応予定。

東方Project二次創作作品で、霧雨魔理沙が主人公。キノコを食べると頭身が上がっていくシステムが特長となっている。ローカルのマルチプレイにも対応。初頒布は先月開催された博麗神社秋季例大祭。

マリサランド・レガシィ

マリサランド・レガシィ(黄昏フロンティア)
キノコを食べると頭身が上がっていく懐かしの作品が13年ぶりにリメイク!!

3Dアクションゲーム『電撃少女エクレア』第一章公開

eclair-chapter1-1 eclair-chapter1-2

九州大学物理研究部(Qpic)は31日、全4章構成で開発中の3Dアクションゲーム『電撃少女エクレア』の第一章を公開した。

電気を操る少女「エクレア」を操作してミッションを遂行していくという作品。「ボルト」を投げて任意の場所へ突き刺して、電気体となったエクレアがボルトへ向かって高速で移動するアクション「電撃移動」が特徴で、電気を通さない壁や電気のみを通す壁、電撃移動をすると特殊な動作をする避雷針など、さまざまなギミックを突破しながら進んでいく。

フェイスメイクシミュレーションホラーゲーム『透明人間の顔販売店』公開

face-shop

椎虫氏は27日、フェイスメイクシミュレーションホラーゲーム『透明人間の顔販売店』をブラウザ対応のフリーゲームとして公開した。

髪や目や口、飾りなどのパーツを選択して“顔”を作れる作品。衣服も選択可能でバストショットの画像となり、作成した画像はSNS等で自由に利用可能。

「Fantasyマップアイコン素材集」ダウンロード販売開始

智之ソフトは29日、「Fantasyマップアイコン素材集」のダウンロード販売を開始した。

中世ファンタジー風のワールドマップ用アイコン素材を基本37種、差分含め68個収録。マップ画像も3枚収録している。なお、収録されている素材の一部はフリー素材として公開されている。

Fantasyマップアイコン素材集

Fantasyマップアイコン素材集(智之ソフト)
ゲーム制作のお供に! 500×500pixelのマップアイコン素材集!

少年舎、ダウンロード販売サイトにて背景素材を販売開始

同人サークル少年舎は、同サークルのBOOTHで先行販売していた背景素材の、各種ダウンロード販売サイトでの販売を開始した。

同サークルの作品で使用している背景グラフィックを素材として販売するもので、現在は「田舎道1」「住宅地1」の2種類。それぞれ昼・夕・夜ごとの差分など4~5パターンの画像を収録している。月1回程度のペースでラインナップを拡充していくとのこと。

背景素材:田舎道1

背景素材:田舎道1(少年舎)
田舎の畑道をイメージしたノベルゲーム用背景素材です!

背景素材:住宅地1

背景素材:住宅地1(少年舎)
田舎の住宅地をイメージしたノベルゲーム用背景素材です!

視聴者の欲求を満たすべく、理不尽の洗礼を浴びろ。誰もがクリアできる闇深きアクションゲーム『ワンミニッツチャレンジャー』

$
0
0

芸人による身体を張ったチャレンジ、大規模な仕掛けを施して対象を驚かせるドッキリ、軽妙な掛け合いを醍醐味とするコント。かつてのバラエティ番組は、見る者に笑いと刺激を提供するものが多かったが、時代と価値観の変化と同時にそのようなネタを展開することが困難を極めるようになり、次第にトーンを落ち着かせた内容のものが増えていった。

だがもし、更なる刺激が求められる時代になっていたら…?

one-minits-challenger-1

そんな未来の世界で誕生した、一つのバラエティ番組を追体験できるフリーゲームが今回紹介する『ワンミニッツチャレンジャー』である。2018年8月31日より、フリーゲーム配信サイト「ふりーむ!」でリリースされた。制作にはRPGの制作ツールとして知られる「WOLF RPG Editor」が用いられている。

舞台となるのは不思議とファンタジーに満ち溢れた架空の未来。人々の快楽に対する欲求は上昇の一途を辿っていた。そんな彼らの心を満たすべく『ワンミニッツチャレンジャー』なる番組が企画され、一人の挑戦者が招集された……というのが大まかなあらすじだ。

60秒以内に10個の理不尽なミッションを制覇せよ!

ゲームジャンルとしてはアクションゲームに該当する。プレイヤーは『ワンミニッツチャレンジャー』なるバラエティ番組に何故か出演することになってしまった挑戦者となり、「ミスター・デスマッチ」なる番組のMCによる進行の下、全部で10個のミッションに挑戦するというものである。最終目標は10個のミッションの制覇となる。

one-minits-challenger-2

操作に用いるのは(キーボード操作の場合)方向キーとZキーの二つだけ。これで見下ろし視点で構成されたマップ上を移動し、行く手を阻む穴を飛び越えたり、仕掛けを潜り抜けながらミッション達成を目指していく。

穴に落ちたり、マップ上を徘徊するキュートな猫ちゃんに襲撃されるとミス。しかし、ゲームオーバーにはならず、ミッションのスタート、或いは中間に当たる「リスポーン地点」へと戻されて復活。基本、何度同じようにやられようが、必ずリスポーン地点へと戻される仕組みになっている。

one-minits-challenger-3

ゲームオーバーの条件は時間切れ。タイトルの通り、本作で挑戦するミッションの制限時間はワンミニッツこと1分。その時間が来てしまうとゲームオーバーになり、最初からやり直しになってしまうのだ。

そのため、どのミッションにおいても迅速且つ、的確な行動が要求されてくる。だが、ミッションはいずれもクセモノ揃いだ。
基本、アクションゲームという事で、どのミッションもゴールへの到達を目指すことになるが、穴を飛び越え、猫ちゃんを回避してゴールを目指すものばかりにあらず。むしろ、そのようなミッションはごく僅かで、他は無茶苦茶なもの揃いだ。

one-minits-challenger-4

フィールド上に仕掛けられたスイッチの全解除を目指す。

one-minits-challenger-5

ゴールへの道を開く為に謎を解く。

one-minits-challenger-6

暗闇の中を進む。

one-minits-challenger-7

そして、毒を盛った犯人を探し出す。

いずれもアクションゲームの範疇に捉われない個性的なもの揃いとなっている。更に言うなら、本作のゲームバランスは理不尽気味。初見クリアは無理と言ってもよいほど、意地悪で罠満載の難易度になっている。

スタンダードなゴールを目指すミッションも意外に難しい。先述の通り、本作はRPG用のツールを用いて制作されている。そのため、タイミングの計算が一般的なアクションゲームとは全く違う。キャラクターが次に動くという一歩先を見据えながら行動しなければ、奈落一直線か、猫ちゃんに首を掻っ切られて地獄行きとなるのだ。

one-minits-challenger-8

▲ジャンプ操作も基本、穴の近くに来たらZキーを押せば向いている方向を問わずジャンプしてくれるが、初めて間もない頃は方向転換操作をして奈落行きとなりがち。

それもあって、結構な頻度でやられまくる。それも、プレイヤーが納得のいかない形でミスに繋がることばかりなので、非常にストレスが溜まる。プレイするのに変則的なコツが要求されるバランスなのだ。

こんな内容であることからして、大変なゲームであるというのは想像に難くないだろう。そして、クリアすること自体が至難の業なゲームだと思うだろう。
しかしながら、本作は誰もがクリアできる難易度になっている。

大事なことなので、もう一度言おう。
誰でもクリアでき、エンディングを迎えられる難易度になっている。

実は誰でもクリアできる難易度。そして、その裏に潜む闇。

one-minits-challenger-9

何故、そんなことができるのかと言うと、10回ゲームオーバーになると自動的にクリアしたことになる。要は無理してミッションのクリアを目指さなくても進められる救済機能が備え付けられているのだ。しかも、この救済機能を用いてクリアしたとしても、エンディングが見れない、特定のミッションが遊べないなどのペナルティなし。サービス旺盛な仕様になっているのだ。

それはゲームとして破綻しているのでは、と思うかもしれないが、本作は視聴者に刺激を与え続けることを目的としたバラエティ番組が舞台の作品。やられてゲームオーバーになることが番組を面白くするための演出との設定になっているので、逆にそれ自体が望まれているのだ。もちろん、真面目にクリアすることに取り組み、達成することも番組の盛り上がりに貢献するが、実際のバラエティ番組、特にチャレンジをテーマにした内容なら、失敗して挑戦者が面白おかしい目に遭うことが最大の笑い所。ゆえに失敗を重ね続けることが理想的で、基本でもあるプレイスタイルとなるのだ。

one-minits-challenger-10

このような設定と救済措置が凝らされているのもあり、理不尽気味な難易度が問題点として機能していないのが本作の面白い所。更にちゃんと10個のミッションはクリア可能。ただし、謎解きを題材にしたミッションはかなりの高難易度。「そんなの気づくか!」と物申したくなる、意地悪の極致とも言えるものになっている。場合によっては、長時間行き詰まることも起こり得るほどだ。そして、あえてそんな難易度にしていることからも、視聴者に刺激を与える目的で作られたバラエティ番組としての意義が込められている。

one-minits-challenger-11

そんな10個のミッションを全て終えると、何が起こるのか。ネタバレしてしまえば、番組が放送終了となる。「また来週!」である。しかしながら、こんなにも挑戦者を苦しめることに終始した内容だけに、想像の斜め上をいく展開が待っている。

そして、エンディングを迎えると、一つのエリアが解禁される。
そこでは本作の舞台裏を明かした”あるもの”が置かれているのだが、率直に言って、確認したその時にゾッとするものを感じるだろう。

one-minits-challenger-12
▲何かが解禁される…。(※ネタバレになるため、伏せています)

同時に本作がアクションゲームの姿を借りた別の”なにか”であることも分かる
それが何であるのかは、エンディングまで辿り着いてから確認してみて頂きたい。ゲームに慣れ親しんだプレイヤーなら、ゲーム配信プラットフォーム「Steam」で配信中のとある有名なパズルゲームが脳裏を過ぎるかもしれない。

どんな人でもクリアできる怪作アクションゲーム現る。

随所で炸裂するブラックな雰囲気も本作の特色。特に番組のMCで進行役の「ミスター・デスマッチ」は見た目からしてうさん臭さ全開。台詞回しも番組のヤバさを実感させる存在感を放っている。更に本作はステージセレクトシステムが導入されており、全10個のミッションはゲームスタート時からプレイヤーの好きなところから始めることができる。

one-minits-challenger-13

だが、そのステージセレクト画面では妙なキャラクターが沢山動き回っていて、怪しい雰囲気を引き立てている。ミッションごとに用意された解説文もうさん臭さに満ちていて、この作品(番組)のヤバさが伝わってくる。

他にミスする度に派手な出血エフェクトが表示されたり、クリアした際にはチャレンジ系のバラエティ番組らしい(いい意味で)古臭いエフェクトが差し込まれるなど、演出面も番組全体の怪しさを表現している。

one-minits-challenger-14

率直に言って、プレイしていて楽しい気持ちになれるゲームではない。やられ続けることにも意義がある内容なので、達成感や爽快感は希薄だ。また、そう言った特徴とは別にシステム周りでポーズができない、リスタートができないという不便さを感じさせる難点もある。
しかしながら、”ブラック”であることにこだわり尽くした設定と怪しげな雰囲気、クリア後に判明する舞台裏など、本作でしか味わえない刺激が詰まった作品に完成されている。
まさに怪作というに相応しい一本だ。視聴者の欲求を満たすべく、ブラックな仕掛けに翻弄されながらエンディングを目指そう。

大丈夫、誰でもクリアできます!私もできました!試したことはありませんけど、筆者の親でもクリアできちゃうゲームです!さあ、レッツ・ワンミニッツ!

[基本情報]
タイトル: 『ワンミニッツチャレンジャー』
制作者:HMKEY14代目
クリア時間: 1~2時間
難易度:初~上級者向け
対応OS: PC(Windows)
備考:暴力・出血表現あり(※推奨年齢:15歳以上)
価格: 無料

ダウンロードはこちらから
https://www.freem.ne.jp/win/game/18392

新しくも懐かしく、(何故か)RPGの匂いもするドイツ生まれの個性派STG『Rigid Force Alpha』

$
0
0

1987年、アーケードゲームとして誕生したアイレム制作の横スクロールシューティングゲーム『R-TYPE』は日本のみならず、海外でもヒットし、家庭用ゲーム機、パソコンへの移植が盛んに実施された。

その中でもドイツで制作されたコモドール64、Amiga版は、『R-TYPE』ソックリな模造品を作って販売したコンピュータマニアの5人グループが、本物の販売を請け負ってた会社に技術力の高さを買われて作り上げた、伝説的な存在である。そんな出来事があったためなのか、昨今もドイツ生まれのシューティングゲームには、『R-TYPE』の息吹が込められた作品が一部、散見される。

rigid-force-alpha-1

2018年8月31日、PCゲーム配信プラットフォーム「Steam」で発売された『Rigid Force Alpha』もそんな作品の一つだ。

制作は個人開発者のMarcel Rebenstorf氏が設立したインディーディベロッパー「com8com1 Software」。一部の音楽は日本でもNintendo Switch、PlayStation 4などで販売されている『エリエットクエスト』の音楽を手掛けたマイケル・チャイト氏が担当している。また、日本語にもテキスト、ボイスも含めて完全対応している。

フォーメーション切り替えとエネルギー射出の判断が試されるSTG

rigid-force-alpha-2

内容は横スクロールのステージクリア型シューティングゲーム。最新鋭の宇宙船「リジッド・フォース・アルファ」を操縦し、謎のウィルスによって凶暴化した兵器群、原住生物達を撃退しながら感染源の根絶を目指して全6ステージの攻略に挑む。

ゲームの流れは迫り来る敵をショット攻撃で撃退しながら、ボスの討伐を目指すという王道のもの。ただ、道中とボス戦で二分された、やや風変わりな構成になっている。

rigid-force-alpha-3

自機「リジッド・フォース・アルファ」も少し変わっている。
特に象徴的なのが「フォースの破片」と呼ばれるアイテム兼オプション装備。獲得することで自機のショット性能が強化されるのだが、(※以降はXbox360コントローラでプレイした場合の設定となる)LB、RBボタンを押すことによってフォーメーションが切り替わり、LBを押すと後方に、RBを押すと前方に破片が移動。後ろから攻めてくる敵の迎撃、前方から来る弾を防ぐ盾としての利用といった、状況に応じた特徴的な戦術を取ることができる。

rigid-force-alpha-4

また、本作では敵を倒すと緑色の「エネルギーオーブ」が散らばり、回収すると画面下にある自機の「エネルギーゲージ」が上昇。この溜まったエネルギーを用いて、敵に大ダメージを与えるチャージ攻撃を発動させたり、ブレードを繰り出して敵弾をかき消すといったこともできてしまう。

散らばった「エネルギーオーブ」を自機に引き寄せる機能も備えているので(Yボタンを押す)、積極的に取得していけば、いずれのアクションも途絶えることなく繰り出せる。使用中のキャンセルにも対応していて、チャージ攻撃に使いつつ、防御策としてブレード用のエネルギーを残す方法も難なく実施可能だ。

rigid-force-alpha-5

他にショット攻撃も「レーザー」、「スプレッド」、「リバウンド」と三種類だけながら、いずれも個性的で、ステージの地形によっては、どれを装備しているかで難易度も変化。ショット攻撃を補うサイド攻撃も三種類あり、これらも組み合わせによって多彩な効果を発揮する。

このように自機の性能に大きな個性付けが図られており、一筋縄ではいかぬ手応えを演出。直感的に遊べる作りとは裏腹に、慌ただしくも戦略的な操作が要求される内容になっている。

rigid-force-alpha-6

この作りを考慮してか、初回プレイ時は操作のチュートリアルから始まるという配慮も。しかも、日本語フルボイスで一連の動作を解説してくれる。「本番で基本動作を覚えろ!」というのがシューティングゲームにおいては一種のお約束だが、そんな姿勢に歯向かっているのもちょっとした特色である。

追い込まれても勝機が残される、計算された難易度

道中とボス戦で分けられたステージにも独特の手応えがある。

rigid-force-alpha-7

特にボス戦は「フォースの破片」を始めとする、強化アイテムが一切登場せず、ゲームオーバーになると初期状態に戻され、ここからやり直しになるのもあって、引くに引けない緊張感がある。

初期状態に戻されても、極端に難易度が高くならないのも秀逸。さすがにフルパワーアップ時よりも厳しい展開にはなるが、ボスの動きと攻撃への対処法は比較的見極めやすく、ダメージを与える度に「エネルギーオーブ」を落とし、強力なチャージ攻撃が使える機会が作られるので、十分に対抗できるバランスになっている。

rigid-force-alpha-8

実はダメージ制が採用されていて、一発被弾してもそう簡単に自機がやられない仕組みであるのも、勝てる余地を作り出している(※難易度ハードは一発でも被弾すればミス)。また、フルパワーアップ状態で一方的な展開になることもない。あくまでも、攻撃への対処がしやすくなる程度。ボスの大半が弱点部分に撃ち込まないとダメージが与えられないタイプであることも、一方的な展開を押さえる措置として機能している。

率直に言って、仕組みとしては時代錯誤な面も強い。自機が撃墜されると、それまで手に入れた「フォースの破片」を始めとするパワーアップが初期化されるのにも煩わしさがある。(※難易度イージーだとアイテムが画面内に散らばるので、回収すれば元に戻せる)
しかし、理不尽さを抑えるべく、神経を配って調整されており、シビアながらも、安定したバランスが描かれている。道中と二分されているなりの珍しさも滲み出ているほか、ステージを独立させたなりのインパクトのあるボスが多数出てくるのも面白い。

二分する構成自体に真新しさはないが、このような措置が図られているのもあって、独特なやり応えが堪能できる。従来の道中とボスが一つに内包された構成に慣れ親しんだプレイヤーなら、新鮮に感じるだろう。

rigid-force-alpha-9

ボスだけでなく、道中も序盤は仕掛け控え目、中盤にかけてその量を増やしていく理に適った構成が光る。ステージ4以降は長くしすぎているきらいもあるが、ブレードやフォーメーションの切り替えも試される工夫を凝らした内容で遊び応えは十分。また、一部ステージには日本の著名なシューティングゲームから、アニメ映画までフォローした細かすぎるオマージュも多々登場するので必見だ。

(何故か)RPGの香りも漂う、個性派STG

rigid-force-alpha-10

本編も全6ステージ構成ながら、ステージごとのスコアアタック「アーケードモード」、全てのボスをどれだけ早く倒せるかに挑む「タイムアタック」など、クリア後の要素が豊富にあり、ボリュームは大きい。オンラインに対応したスコアランキングのほか、ゲームプレイの模様を記録するリプレイ機能も備わっていたりと、昨今のシューティングゲームではお馴染みのシステム周りも揃っている。

rigid-force-alpha-11

エフェクトを効かせたグラフィックも美しい。
音楽も80~90年代の作品を意識した、どこか懐かしさのある楽曲が揃っている。また、ボス戦の曲が(いい意味で)おかしい。ロールプレイングゲームの戦闘シーンで流れるような曲なのだ。シューティングゲームの戦闘曲に耳が慣れたプレイヤーが聴けば、きっと大きな違和感に襲われるだろう。何気に(失礼)耳に残る曲になっているので、そこも要チェックである。

rigid-force-alpha-12

懐かしい王道シューティングゲームの雰囲気を漂わせつつも、独特な個性付けが図られた本作。難易度選択機能もあり、最も簡単なイージーであればステージセレクト機能もあるので(※Ver1.1.0より実装)、気軽に全ステージを巡ることもできる。ノーマル以上の難易度であれば先述の通り、パワーアップのロストがミスした際に追加され、ステージセレクト無しの通しプレイで攻略することになるので、シューティングゲーム好きも納得の手応えを得られるはずだ。また最新のアップデート(Ver1.1.0)にて、ゲームのプレイ時間が1時間に達する度、ゲームオーバー後のコンティニュー回数が増える「ボーナスクレジット」も導入され、ゲームバランス面のシビアさもリリース当初に比べ、緩和されている。

それでも気持ち高めの難易度ではあるが、シューティングゲームに手慣れたプレイヤーなら遊んでみて頂きたい良作だ。R-TYPEの伝説が残りしドイツより誕生した、個性的な戦闘シーンの数々に身を委ねてみよう。

[基本情報]
タイトル:『Rigid Force Alpha』
制作者: com8com1 Software
クリア時間: 2~3時間(※実績コンプリートを除く)
難易度:中級~上級者向け
対応OS: PC(Windows)
価格: ¥2050

購入はこちらから

短編RPG『姉妹の冒険』公開、支援機を活用するSTG『ブルーセイバーズ アーリーミッション』体験版公開など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

$
0
0

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はフリーゲームの新作RPG公開など8本です。

短編RPG『姉妹の冒険』公開

adventures-of-sisters-1 adventures-of-sisters-2

アカ氏は8日、短編RPG『姉妹の冒険』をフリーゲームとして公開した。公称プレイ時間は約4時間。

とある人物を探しながら旅をする冒険者の姉妹が主役の作品。戦闘はサイドビューで、ドットキャラクターによるスピーディで爽快感のある戦闘アニメが見どころどなっている。

ダンジョン探索やサブクエストなどで手に入るアイテム「力の源」を使って任意のパーティメンバーの武器を強化でき、強化の度合いによって通常攻撃のヒット数を増やせるのも特徴。武器強化はノーコストでやり直せるほか、アクセサリ系の装備枠が各キャラ4つ用意されているのもポイントで、戦闘スタイルや状況に応じたカスタマイズを自由に楽しめる。

なお本作は2014年に公開された『三姉妹の冒険』の続編だが、「(前作を)遊んでいなくても楽しめると思います」とのこと。

縦スクロールシューティングゲーム『ブルーセイバーズ アーリーミッション』体験版公開

blue-sabers-early-mission-1 blue-sabers-early-mission-2

同人サークルBLUE&WHITEは4日、縦スクロールシューティングゲーム『ブルーセイバーズ アーリーミッション』の体験版を公開した。

2002年にリリースされた『ブルーセイバーズ』のリメイク作品。通常ショットに加えて3種類の特殊兵器を駆使して敵を倒していく。特殊兵器は残数が設定されており、支援機を呼び出して合体し補給を受けるシステムが特徴。合体中は自機は無敵となるが代わりに支援機が攻撃を受け、支援機のシールドがなくなると破壊されて支援を受けられなくなってしまう。

支援機のシールドは呼び出していない間に回復するため、強力な特殊兵器をどんどん使いつつ、補給のタイミングといった戦術要素を楽しめる作品となっている。本体験版ではステージ1をプレイ可能。

blue-sabers-early-mission-3

全方向シューティングゲーム『Vampire Bloody Star X』Steam配信開始

アンディーメンテは9日、全方向シューティングゲーム『Vampire Bloody Star X(ヴァンパイア・ヴラッディ・スターX)』のSteam配信を開始した。2013年にフリーゲームとして公開された作品。

左クリックでショット、右クリックでバリアなど主にマウスで操作し、全方位から迫り来る敵を倒していく。プレイを続けることで自機の操作が異なるモードが追加されるほか、スコアを消費して自機を強化していくシステムも特徴。

ハイスピードロボットアクションSTG『アスタブリード』Nintendo Switch版リリース

astebreed-switch-1 astebreed-switch-2

えーでるわいすのハイスピードロボットアクションSTG『アスタブリード(Astebreed)』のNintendo Switch版の配信が8日に開始された。パブリッシャーはPLAYISM。

ショット、ロックオン、ブレードを駆使し、縦・横・奥スクロールがシームレスに繋がるステージを攻略していく作品。作り込まれた3Dグラフィックやゲーム進行と並行してボイスで展開するストーリー、それぞれ異なる魅力のある二人のヒロインなども見どころとなっている。PC版やPS4版も配信中。

VR専用コミュニケーション謎解きアドベンチャーゲーム『星の欠片の物語、ひとかけら版』PC版リリース決定

hoshinokakera-hitokakera-1 hoshinokakera-hitokakera-2

合資会社自転車創業は8日、同社が企画しフォージビジョン株式会社が開発するVR専用コミュニケーション謎解きアドベンチャーゲーム『星の欠片の物語、ひとかけら版』のPC版のSteam配信を近日(11月22日以降)開始することを発表した。PC版はOculus Rift/HTC Vive/Windows Mixed Realityに対応する。

今年1月にPlayStation VR向けにリリースされた作品の移植版。星の欠片に取り残された少女と、他の世界を覗き見ることができる装置で少女とお互いを認識し合えるプレイヤーが力を合わせて謎を解き、星を元に戻して力を取り戻す事によって脱出を目指すという内容。プレイヤーが少女と視線でコミュニケーションして行動してもらうというシステムで、VRヘッドセットによるゲームプレイと世界観が一致したゲームデザインが特徴となっている。なお、本「ひとかけら版」はプロローグ版という位置付け。

PC版のリリースより3週間以内に購入すると、サウンドトラックや壁紙、音声再生可能な台本データ、設定資料などが掲載された読み物データ「星の欠片の物語、が形になるまで、の物語、」という計4つの特典がダウンロード可能となる予定。

「12月29日ラジオ会館でゲーム展示即売会」開催発表

関西同人ゲーム制作者交流会は6日、12月29日に東京・秋葉原にて「12月29日ラジオ会館でゲーム展示即売会」を開催することを発表した。会場は秋葉原ラジオ会館10階のイベント会場。サークル参加の申し込み受け付けも開始されており、申し込み期限は11月25日まで。また40サークルに到達され次第締切となる。

キャラクターアニメーションツール「E-mote」インディー向けプラン無償化

有限会社エムツーは2日、キャラクターアニメーションツール「E-mote」のバージョン3.9.5Aを公開した。本バージョンではコミケWebカタログのアニメーション形式サークルカットの仕様に沿った動画を出力する機能が追加された。

また本バージョンより、年収一千万円未満の小規模企業・個人向けに年間10万円(税別)で提供を行ってきた「インディーズ」プランを無償化した。同プランではWindows、Android、 iOS、 WebGL向けのSDKが提供される。

「回復・補助エフェクト素材集」ダウンロード販売開始

ゲーム制作サークルTORaIKIは9日、「回復・補助エフェクト素材集」のダウンロード販売を開始した。

RPGなどのゲームを中心に、汎用的に使用できるバトルエフェクト素材集。回復・防御・状態異常・バフ演出など合計68種類のエフェクト素材を収録している。なお、一部の素材はサークル公式サイトにてフリー素材として配布されている。

回復・補助エフェクト素材集

回復・補助エフェクト素材集(TORaIKI)
バトルの演出をサポート! ゲーム制作に使えるエフェクト素材集 回復・状態異常・補助効果編


デジゲー博2018で見つけたおすすめ同人・インディゲーム10選+『アクションゲームツクールMV』トークセッションレポート

$
0
0
digigame-expo-2018-1

2018年11月4日、同人・インディーゲームの頒布イベント「デジゲー博」が東京・秋葉原UDXにて開催された。
6回目の開催となる今年も秋葉原UDX2階「AKIBA SQUARE」および4階「UDXギャラリーNEXT」に会場をまたがり、のべ270にも及ぶ出展者が展示を行っていた。
本記事では取材陣が気になった同人・インディゲームを10作品紹介する。読者の皆さんも気になった作品があればぜひチェックしてみてほしい。

昨年の記事はこちら

サークルtoropippi 『フリュードランダー』

digigame-expo-2018-2

なにやら無数の粒がウネウネとうごめく、一見して疑問を抱かせるインパクトの強い画面。
こちらはサークルtoropippi制作による『フリュードランダー』の様子である。ブースでは試遊のほか、α版ディスクが無償で頒布されていた。イベント後には頒布されていたα版と同内容の体験版のweb公開も行われている。

無数の粒が動く様子は、GPGPU(グラフィックボードのプロセッサを使った高速演算)と流体力学(液体や気体などの動きを研究する学問)に基づく技術の粋を凝らしたものになっている。
プレイヤーはロケットを操ってこの無数の粒で表現された気流の中を進み、鉱石を集めてゴールに向かうことが目的となる。プレイヤーが操作するロケットの噴射も気流の中に混ざりこむようになっており、その様子を観察しているだけでも楽しめる。
ロケットが壁に衝突しないよう噴射を微調整する、ロケットの噴射を使って破壊可能な壁を崩すといった手強い操作を要求される箇所もあるなど、技術的なアプローチのみならず歯ごたえも抜群のアクションゲームとなっていた。

完成版は2018年末のコミックマーケット95にて領布予定となっている。
(真野 崇)

公式サイト: https://toropippi.web.fc2.com/

RelicSquare 『RYSTEL』

RelicSquare『RYSTEL』は宙より飛来する「星晶」と呼ばれる結晶を巡る探索型アクションアドベンチャーゲーム。試遊展示では探索しながら「星晶」を集めていくモードとひたすら敵と戦うモードの2種類のモードが用意されていた。

digigame-expo-2018-3

主人公は「星晶」の力を利用して敵と戦うことになる。
剣とシールドが使える接近戦型の赤、銃と手榴弾による遠距離戦特化の青、滞空するブレードと突進攻撃で空間を制圧する緑、2つのワープポータルを作り出す黄色、合わせて4属性8種類ものアクションを取ることができるのが特徴となっている。
とりわけ本来はゲーム後半で習得できるようにする予定だという黄色はワープのみならず、ポータルそのものを飛ばして攻撃に使用したり、ポータルの上に乗って足場にすることができるなど、様々な活用の可能性を感じるアクションとなっていた。

現在の完成度は「一通りのアクションが揃った状態」とのこと。これからどのような冒険を見せてくれるのか、続報に期待したい。
(真野 崇)

公式サイト: https://relicsquare.net/

ゲムつく 『DEEP MIND』

digigame-expo-2018-4

武蔵野美術大学非公認サークル・ゲムつくのブースで展示の行われていた一作『DEEP MIND』は”心に0.1ミリくらいの傷を残す”ストーリー性重視のスマートフォン用アクションゲーム。正味5~10分程度で完結する短編作品となっている。

digigame-expo-2018-5

深海へと潜ろうとする少年を、スマートフォン本体を傾けるジャイロ操作で左右に、タップで上下に操作し、深海魚を避けつつ進んでいく。深海魚にぶつかると体力が減り、減った体力は真珠を取ることで回復できる。
途中に落ちている日記を拾うことで、イジメを受けていると思しき少女のモノローグが流れ、その後に彼女に対しての決断を迫られることになる。

digigame-expo-2018-6

少女の心を取り戻す為に、少年には何ができるのか。ほんの0.1ミリ、しかしそれでも確かな傷がプレイ後には残された。リリースは近日予定となっている。
(真野 崇)

公式サイト: https://twitter.com/thejoh1

カラメルカラム 『NETOFF』

株式会社カラメルカラム『NETOFF』は、ネットゲームの世界とオフ会を行き来してネットゲームの攻略を進めていくというスマートフォン向けタイトル。

digigame-expo-2018-7

ネットゲームパートはクリッカーゲーム方式となっており、出現する敵キャラクターをひたすらタップすることで攻撃を加え敵を倒していく。また、ギルドメンバーがパーティを組んで同伴しており、彼らは自動で敵を攻撃してくれるほか、必殺技を発動させたり、彼らとチャットでコミュニケーションを楽しむことができる。

digigame-expo-2018-8

オフ会パートではギルドメンバーの素顔が明らかになる。その実態はといえば、極度の人見知りや自分の趣味を一方的に喋り続けるオタク、ゲーム内と実際の性別が異なる「ネカマ」、娘が心配で自身もネットゲームに飛び込んだお父さんなど、人間関係がこじれないほうが無理だと言わんばかりの面々であり、そして実際にこじれていくことになる。
しかしネットゲーム攻略のためにはギルドメンバーの関係をうまく取り持ち、戦力を揃えなければならないのである。

ネットゲームのボスよりも強大で難儀な戦いを予感させてくれる本作は2019年春に配信が予定されている。
(真野 崇)

公式サイト: http://caracolu.com/

BLUE&WHITE 『BLUE SABERS Early Mission』

今回のデジゲー博では、出展サークル合同の独自企画「インディーシューティングゲームキャラバン」が開催されるなど、2Dシューティングゲームの展示が数多く目立ち、根強い人気を持つジャンルであることが伺えた。

digigame-expo-2018-9

その中でも筆者の目を惹いたのが、2000年代の同人ゲームを知る身としては「懐かしい!」と言わずにはいられない、BLUE&WHITE『BLUE SABERS Early Mission』だ。
2002年末リリースの『BLUE SABERS』初代から数えて16年越し、開発者自身もゲーム開発は10年ぶりだというカムバックには感慨もひとしお。

基本は弾数制限のある3種の特殊武器を駆使しながら進む縦スクロール方式の2DSTG。
しかし誰が言ったか、合体は男のロマン。本作ではリアルタイムに支援機を呼び出しドッキングすることで特殊武器の弾数を補充することができる。
合体中は支援機からの攻撃が繰り出されるほか、支援機に敵弾に対する盾となってもらうことも可能。弾避けに自信がなくとも特殊武器と支援機を戦略的に使いこなすことで戦局を突破できるようになっている。

リリースは2018年末の予定。デジゲー博開催日より公式サイトにて体験版がダウンロード可能となっているので、かつて腕を慣らしたベテランも、そうではない人も触れてみてほしい。
(真野 崇)

公式サイト: http://www.blue-and-white.net/

GAME-LABO//うすく 『THE TRIP FOR OTHERS』

digigame-expo-2018-10

個人開発者のうすく氏制作による、ポイント&クリック型のアドベンチャーゲーム。「はこびや」を生業とする主人公のキルヒムくんが、とある取り引きを成立させるべく、旅先で奔走するというストーリー。パソコンとスマートフォンでのリリースが予定されていて、会場ではスマートフォン(Android)版をプレイすることができた。

主人公の職業が「はこびや」。名前が「キルヒム」。そして、電話越しに指令を発するクライアント。いかにも裏社会の匂いが漂う設定だが、擬人化された動物達が生活する世界観というのもあって、雰囲気はとても可愛らしい。グラフィックもドット絵で描写されたレトロスタイルで、どこか懐かしい気持ちにさせてくれる。

ゲームは気になる所をクリック(スマートフォン版はタッチ)しながらストーリーを進めていく、オーソドックスな作り。主にイベントに応じて課せられる目的を達成するべく、行動していく形となる。目的はメニュー画面の「ハートマーク」をクリック(タッチ)すれば、常時確認可能。ただ、詳細な道筋は記されず、そこはプレイヤー自ら見つけていかなければならない。基本は旅先である港町の住民に話しかけたり、会話に聞き耳を立てて、手がかりを集める。面白いのが後者で、主にレストラン内で実施するのだが、時間制限付き。注文した料理が運ばれてくるまでの間に他の席にいるお客をクリック(タッチ)し、どんな会話をしているのかを確かめていくのだ。実際に現実のレストラン、喫茶店などで他の席に座っているお客の会話に聞き耳を立てた経験のあるプレイヤーなら、苦笑い必至。もちろん、料理が来るとキルヒムくんは食事タイムへ移行し、食べる様子も描かれる。その動きも紳士的でながら、どこか可愛らしいものになっていてニヤリとさせてくれる。他にクリック(タッチ)できる箇所を可視化する機能も備わっているほか、進行に行き詰まった際にヒントをくれるキャラクターもフィールド上に配置しているなど、遊び心地に気を遣っている所も見受けられた。ストーリーも件の”取り引き”からその先の展開を見ることができたが、なかなか微笑ましい展開が描かれていきそうで、続きを見てみたくなった。

digigame-expo-2018-11
▲ステッカーを始めとするグッズも販売・配布されていた。

完成にはまだ時間を要するようだが、公式サイトではパソコン、スマートフォン(Android)版双方の体験版が配信中。可愛らしい世界観と遊び心地に気を遣った作りを確かめられるので、気になる方はダウンロードしてチェックしてみて欲しい。
(シェループ)

公式サイト: http://game-labo.x0.com/index.html

bluffman Games 『ARTIFACT ADVENTURE 外伝 DX』

ゲームボーイライクなグラフィック、2Dオープンワールドなフリーシナリオと自由な選択肢を特色とする、個人開発者のbluffman氏制作によるロールプレイングゲーム『ARTIFACT ADVENTURE 外伝』のリメイク兼パワーアップ版。シリーズとしては三作目に当たり、2019年にNintendo Switch、PC(Steam)でのリリースが予定されている。会場ではNintendo Switch版をプレイすることができた。

digigame-expo-2018-12

内容はリメイクということで、オリジナルの『ARTIFACT ADVENTURE外伝』と変わらず、自由度の高いゲーム展開、体当たりと四つのボタンごとにセットされた「スキル」を用いて戦う、アクションゲーム風の戦闘システムを魅力とする。最大の違いはグラフィックで、モノクロからカラー調に刷新。ゲームボーイから、ゲームボーイカラーへとステップアップしたかのようなビジュアルになっている。筆者的に面白く感じたのが、色使いが「カラー対応」を意識していたこと。ゲームボーイカラーのゲームには、旧ゲームボーイでも遊べる「対応」と遊べない「専用」の二つがあり、後者はより繊細で鮮やかな色合いを表現できるという特色があった。本作はオリジナル版が旧ゲームボーイのゲームを意識してたのを考慮してなのか、前者の色合いに落ち着かせている。最低限の色付けに留めているのだ。そこに分かる人には分かるこだわり、カラー化させるなりの工夫というものが垣間見えた。本作同様、ゲームボーイカラーの対応ソフトには、「DX」と名付けられた”夢が見れる場所”なる作品があるが、仮に同作を意識したのなら、この色使いにも納得だ。

話が脱線したが、他に最大二人までの協力プレイに対応。会場で用いたのはNintendo Switch PROコントローラだったが、Joy-con単体での「おすそわけプレイ」にも対応するようで、外出先でも誘った仲間と気軽に協力プレイを楽しむことができるようだ。
古くからのRPG好きの琴線を刺激する要素が揃っているのみならず、ゲームボーイライクからゲームボーイカラーライクに改めたなりのマニアックなこだわりも見え隠れする作品。オリジナル版経験者も、そうでない方も要注目の一作だ。

digigame-expo-2018-13

なお、会場にはパッケージジャケットも展示されていたが、こちらはbluffman氏が個人的に作ったものとのことで、実際にパッケージ版が出る訳ではない模様。あしからず。しかし、今回も販売をPLAYISMが務めるとなれば、2019年にパッケージでのリリースも決まったコンシューマ版『LA-MULANA2』のような展開に期待してしまうところだ。
(シェループ)

公式サイト: http://bluffman.com/

nokturnal studioz 『Monaka’s Sugar High Nightmare』

digigame-expo-2018-14

『SOULLOGUE(ソウルローグ)』、『BATTLLOON – バトルーン』などの話題のインディーゲーム制作にも参加している、個人開発者のはちのす氏率いる「nokturnal studioz」制作によるゾンビ感染アクションゲーム。一画面固定のステージを舞台に、主人公であるゾンビの女の子を操作し、行く手を阻む敵を噛みついては噛み噛みしていくという内容。デモでは初プレイの人対象のチュートリアル有りのモード、二回目のプレイとなる人を対象にしたモードの二種類が用意されていて、筆者は前者を選択。更にゾンビの女の子も通常タイプ、ジャンプができるタイプ、ダッシュができるタイプの三人がいたが、筆者は通常タイプの「ノーマル」でプレイした。

とにかく敵のゾンビ、幽霊、カボチャに容赦なく噛みついていけばいい単純明快なルール。しかし、正面から噛みつくとダメージを受けてしまうので、常に背後を狙っていくことになる。更に先述の通り、本作では一部タイプを除き、ジャンプができない。なので、敵が正面を向いて迫ってきた際は下の段に逃げるか、上下左右にループする通路に入ってやり過ごすことになる。また、噛みついた敵はオート行動する味方キャラクターとなり、他の敵を攻撃してくれる。それに併せ、プレイヤーも噛みつきを実施していけば「コンボ」が成立。より多くの「お菓子」を手に入れられる。獲得したお菓子はステージ終了後に訪れるショップでお金として使用。プレイヤーのステータスを強化する「シロップ」を購入することができる。シロップは体力の最大値を上げるものから、移動速度を早くするものまでと様々。各種強化に応じて、より大胆な立ち回りもできるようになる。

digigame-expo-2018-15

シンプルで取っ付きやすいルール、ポップなグラフィック、そして次々と敵に噛みついてはコンボを繋げていく爽快感など、デモバージョンながら非常に高い完成度でまとまっていた作品。キャラクターデザインも可愛らしく、ハロウィンの楽しげな雰囲気に満ち溢れていたのが印象的だ。プラットフォームはパソコンで、リリース時期は未定のようだが、この時点でも確かな手応えを感じられる出来。特に二人協力、対戦プレイもあれば、より魅力的なゲームに化ける予感がするので、今後の進捗に期待を寄せたいところだ。

ちなみに遊べたのはPC版だが、ユーザーインターフェースに表示されていたボタンのアイコンは、Nintendo SwitchのJoy-conのキー配置をイメージしたデザインになっていた。これはひょっとして、ひょっとするのだろうか…?
(シェループ)

公式サイト: https://slimeman.itch.io/sugar

STUDIO PLEASE 『WEAPONS』

digigame-expo-2018-16

インディーゲームサークル「STUDIO PLEASE」制作による、危険物持ち込み推奨対戦型3Dアクションゲーム。ナイフ、ピストル、地雷、更にはライトセイバー(原文ママ)などの様々なアイテムを組み合わせて「デッキ」を作成し、3Dマップで一対一のリアルタイムバトルに身を投じるという内容。デモでプレイできたのは対人戦とデッキ作成の二つのみ。対人戦をプレイする際は、開発者自ら相手役を務めてくれた。

選べるアイテムは三十数種類以上も用意されているが、デッキに組み込めるのは最大で五つまで。更に「キャパシティ」なる制限値があり、その範囲内に収まるようアイテムを選出しなければならない。また、デッキに組み込んだアイテムはプレイヤーに装備される訳ではない。デッキのアイテムはマップ上に出現するものであり、選出したアイテムを使う際は自らそれを拾わなければならない。更にこのアイテム、相手も取得可能。プレイヤーだけが取得できる制限は一切課せられないのだ。なので、ビームサーベルで攻めようとする戦略も、相手に件のアイテムを取られてしまえば完全に瓦解。回復アイテムで延命を図る戦略も、関連するアイテムを取られてしまえば同様。逆にこちらが相手がデッキに組み込んだアイテムを奪い、急遽、編み出した戦略で攻め込むこともできる。そんな「戦略の奪い合い」な展開が繰り広げられるのが最大の特徴となっている。また、アイテムも戦闘中に持てる数は最大で三つ。加えて一部アイテムには弾数、回数制限もある。なので、使えなくなったアイテムを時と場合に応じて”捨てる”ことも重要になってくる。その手順もゴミ箱のアイコンをタッチした後、要らないアイテムを選ぶという、露骨なまでにプレイヤーに隙を作らせる仕組み。整理整頓するにも命がけ。

digigame-expo-2018-17

現在、試作途中なのもあり、バランス面で甘い箇所も見受けられ、特に「ダッシュシューズ」獲得で使えるようになる高速移動は、あるかないかで勝敗に大きな差が出てしまうため、デフォルトのアクションとして実装するのが良いように思ってしまった。しかし、戦闘には独特の面白さがあり、細かな粗を潰せば笑いが絶えない対戦型アクションゲームになり得る可能性を感じさせられる。将来的に実装を検討しているというシングルプレイも独自の制約、ルールを設けることで、繰り返しプレイに耐え得る内容へと昇華できそうだ。プラットフォームはスマートフォンを予定していて、リリース時期は現時点で未定。アイテムの数からして、ゲームバランスの調整で相当な時間を要することになりそうだが、どのような形に仕上がるのかが期待させられる一作だ。

ちなみにゲーム中に登場するアイテムはユーザーから募集中とのこと。出して欲しい武器、装備品などがあれば、公式サイトの問い合わせから要望を出してみよう。
(シェループ)

公式サイト: https://studioplease.wixsite.com/page1

PA Games 『Taco(仮)』

digigame-expo-2018-18

インディーゲームサークル「PA Games」制作による、自作スーパーファミコンソフト。

なんとスーパーファミコン実機と自作のROMカセット、更にはゲームのデータを書き込んだ特別仕様の『ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン』の二つが展示されており、双方、実際にプレイすることができた。しかも、スーパーファミコン実機側はブラウン管のテレビで遊ぶスタイル。わざわざこのために会場に持ち込んだようだ。
しかし、筆者が展示ブースに来た頃、件のテレビはオーバーヒート気味になってしまっており、残念ながら小休止させる都合で遊ぶことはできず。代わりに、問題なく稼働していたミニスーパーファミコン側でプレイするに至った。

digigame-expo-2018-19
▲会場付近で謎のFMラジオが放送されていた影響で、画面の映りもそれっぽい感じに。

内容は至って単純。タコの少女を操作してドロボー猫から魚を奪い返し、UFOまで持ち運ぶステージクリア型のアクションゲームだ。最終的に全てのドロボー猫から魚を奪い返して、UFOまで運び終えればクリアとなる。プレイヤーができるアクションもジャンプ、体当たり、下の足場へのすり抜けと少なめで、プレイして間もなく動かし方を理解できる。ただ、体当たりの仕様が独特で、ジャンプ中にも繰り出すことができ、プレイヤーの向いている方向の斜め上へと、放物線を描くように動く。これを応用して高い足場へと登る、離れた足場に渡る場面もあり、テクニカルな操作が求められてくることも。

ドロボー猫から魚を奪い返すのも、基本は体当たりで気絶させればいいだけだが、しばらくすると魚を奪われた猫は怒った状態になって復活。接触すると、それまで奪い取った魚全てがステージ上にばら撒かれてしまう。もし、それが猫に取られたら、また体当たりして奪い返すからやり直し。ドロボー猫も倒すことは絶対にできないので、ちゃんと動きを見切って避けていかなければならない。やることは簡単だが、成し遂げるにはプレイヤー自身の反射神経と判断力が物をいう。まさにこれぞアクションゲーム、とも言うべき基本と醍醐味を押さえた設計になっている。

digigame-expo-2018-20
▲ご覧の通りの実機と自作ROMカセット!(&ミニスーファミ)

実際のスーパーファミコンソフトと同じ開発環境で制作されているのもあり、グラフィックのテイスト、音楽、演出も”らしさ”がある。ゲームとしてもコンセプトの明瞭さ、操作性の良さもあって遊びやすく、万人が楽しめる作りにまとめられている。何より、主人公のタコの少女とドロボー猫がとても可愛く、ほのぼのとした雰囲気を引き立てている。

リリース時期は未定だが、実際にスーパーファミコン用ソフトとして出すとのこと。そのためにどんな手続きを踏めばいいのかで難義しているようだが、実現すれば大きな注目を集めることになるのは間違いない。昨今、稀少な作品の復刻が盛んに実施されているスーパーファミコン界隈に彗星の如く現れるかもしれない一本。今もなお、スーパーファミコンを遊ばれているプレイヤーなら見逃せない作品だ。
(シェループ)

公式サイト: http://pagam.es/

『アクションゲームツクールMV』 トークセッションレポート

digigame-expo-2018-21

今回のデジゲー博では、Steamにてアーリーアクセス版が配信中のアクションゲーム制作ツール『アクションゲームツクールMV』も展示された。
更に午後14時から30分に渡り、同ツールを用いて探索型アクションゲームの『LA-MULANA 2』の再現に挑戦したことをテーマとするトークセッションも開催。

digigame-expo-2018-22
▲司会進行の浅井氏(右)、NIGOROの楢村氏(左)

司会進行は汎用2Dアニメーションツール『OPTPiX SpriteStudio』のウェブテクノロジ・浅井氏が務め、他に角川ゲームスよりプロデューサーの最上氏、グラフィッカーの門田氏、そして『LA-MULANA 2』を制作したNIGORO代表でディレクターの楢村氏が参加した。

digigame-expo-2018-23

今回の『LA-MULANA 2』の再現プロジェクトは、アクティブゲーミングメディア(PLAYISM)・水谷氏の「アクションゲームツクールMVにLA-MULANA2を移植してみよう」の一言から始まったという(※なお、水谷氏は当日、中国の上海で開催されていた「Weplay」に出張中であった関係で不在)。

digigame-expo-2018-24▲『LA-MULANA 2』の再現に取り組んだ門田氏(右)とプロデューサーの最上氏(左)

再現には角川ゲームスの門田氏ただ一人が取り組み、楢村氏からSpriteStudioで制作したグラフィックの素材データを受け取ってから、二週間ほどで完成させた
当初は「世界樹の根」のガーディアン(ボス)「ファフニール」を作って欲しいとのことだったが、制作規模的に「きけんがあぶない」と想定されたことを鑑み、同じエリアに搭乗するルームガーター(中ボス)「ラタトスク」の再現に転換したという。また、再現に当たって楢村氏からグラフィックの素材データは提供されていたものの、アルゴリズムなどの内部仕様はプログラマーが管理している関係から提出を望めなかった。そこで門田氏はパソコンのディスプレイ片側に『LA-MULANA 2』を表示させ、もう片側に『アクションゲームツクールMV』を表示し、ゲーム側でキャラを動かして様子を見ては仕様を割り出すという、目コピ作業で再現に取り組んだようだ

更に背景もゲーム側で撮影したスクリーンショットを用い、多重スクロール周りを省いた上で実装したとのこと。その制作裏が語られた時はセッション観覧者から笑いが起き、進行の浅井氏もヒヤヒヤしてしまうたほどだったが、完成したアクションゲームツクールMV版『LA-MULANA2』は非常に高い完成度でオリジナルを再現しており、二週間もあればこれほどのものが作れるということを見せつけていた。楢村氏も再現度合いの高さには驚いたようで、改めてツールに秘められた底力を実感させられたようだった。

digigame-expo-2018-25

再現に当たって、アニメーションやアルゴリズム周りにどのような工夫を凝らしたのか、実際にツール側を操作する形でその裏側も紹介された。特にアニメーションに関してはツールがSpriteStudioに対応しているのもあって、頂いたデータを読み込むだけで、(細かい調整こそ必要だが)それほど手を煩わせることなく作れたという。

digigame-expo-2018-26▲ツールの機能を用いて残像を再現。

また、実際のラタトスクと戦ってみると分かることだが、この中ボスは残像を出しながら横に高速移動する。この残像にも当たり判定が存在し、オリジナルではキャラクターを複数同時表示する形で残像を作っていたが、こちらはツールの残像効果を付ける機能を用いて表現。ただ、当たり判定を付けられなかったので、専用のオブジェクトを吐き出す形で当たり判定を作ったとのことだった。この残像効果を付ける機能は最近のアップデートによって追加され、ON/OFFの切り替えも容易になったとのこと。関連して”月下”のようなゲームを作る難易度も下がったとのことだったので、作ってみたい思いをお持ちのユーザーは、この機会に挑戦してみてはいかがだろうか。なお、本物の月下のようなゲームを作るとなれば、東京のミッドタウンにまで足を運ぶ必要が生じるだけでなく、本格的に再現して一般公開なんてすれば、普通に怒られるので注意されたし。(余談も余談だが、”月下”は最近、現行機で遊べる最新版がリリースされたので、未プレイの方はぜひ、この機会に。)

他にもセッション中には楢村氏が実際にプレイし、その最中にプレイヤーキャラクターの無敵時間の設定が気軽に行えることが紹介されたほか、難易度、着地時に埃が舞うエフェクトもしっかりオリジナルから再現されていたことに笑みを浮かべる一幕もあった。

digigame-expo-2018-27

ツールの製品版がいつ頃リリースになるかは現時点でも未定で、当面、アーリーアクセス期間が続くようだが、それを活かして今後は更に機能の拡張を図っていきたいとのこと。ユーザーからの不具合の報告、欲しい機能のリクエストも随時受け付けているとのことだ。また、チュートリアルの実装が完了した現在は、データベースの実装に向けて取り組んでいる模様。実装されればアクションRPG、探索型アクションを作る難易度も大幅に下がるようなので、今後のアップデートを期待したい。

また、本ツールに対応したSpriteStudioも、新たな個人開発者向けライセンス『SpriteStudio Personal』が年明けリリース予定とのこと。機能周りはプロ向けの同ツールを踏襲し、月額880円と財布を傷めない程度の設定で提供したいとのことなので、2Dゲーム制作に取り組んでいる開発者の方は関連情報をチェックしてみて頂きたい。

digigame-expo-2018-28

最後に楢村氏より、ゲームを作るには自分に合っているツールを見つけることが重要なので、こういう機会に触って確かめ、理想的なツールを見つけ出して欲しい動きを付けるに当たって大変なところはSpriteStudioを使うといいかもしれないと、これから小規模なゲームの制作に取り組もうと考えている人に向けたメッセージが送られ、トークセッションは終了となった。楢村氏も今後、同ツールを使って何らかのアクションゲーム制作に取り組んでみたいとの展望を語られていたので、今後の進捗に注目したいところだ。

digigame-expo-2018-29

ちなみにブースでは、本ツールのビギナーズガイドも配布されていたが、セッション開始当時には全て無くなってしまっていた。代わりにもぐらゲームスの運営元も居を構える東京・飯田橋のJR総武線改札口で見れる「あの作品」をインスパイアしたステッカーが残っていて、自由に頂くことができました。さてはシンパだな、オメー。
(取材・撮影:シェループ)

公式サイト: https://tkool.jp/act/

ザッピングで真実に迫るミステリーADV『Armchair Detective Case.1』公開など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

$
0
0

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はミステリーADVの新作公開など4本です。

尋問ザッピングADV『Armchair Detective Case.1』公開

armchair-detective-case-1-1 armchair-detective-case-1-2 armchair-detective-case-1-3

ADVangelistは12日、ADV『Armchair Detective Case.1』のPC版を公開した。ふりーむ!およびitch.ioからダウンロード可能。今後、Android/iOS版の公開も予定されている。

アルバイトで探偵の助手をこなす女子大生・蒔苗未来(まきなみらい)が主人公のミステリー作品。複数の容疑者の証言を次々に切り替えながら読み進めるザッピング要素と、そうして集めたキーワードを利用して証言の矛盾を指摘することで証言がより正しいものへと更新されていく要素が合わさったゲームシステムが特長で、「尋問ザッピングADV」と謳われている。

本作は全5章予定のシリーズ作品で、第一章にあたる「Case.1」では未来が初めて担当する事件が描かれる。Case.1は無償公開で、Case.2以降は有償で販売される予定。

ファンタジーSRPG『ハイアブザード』公開

highabusado-1

熱帯魚氏は14日、ファンタジーSRPG『ハイアブザード』をフリーゲームとして公開した。

戦闘のみの作品で、マップクリア時に入手できるゴールドを使って団員募集(ガチャ)で味方ユニットを集めるシステムが特長。その代わりにマップ攻略中の運要素は低めとなっている。またゲームモードとして通常の「ライト」と高難易度の「ヘビー」、さらにゲームシステムが交互ターン制から同時ターン制へと変化する「パラレル」の3種類が用意されているのも特徴。公称プレイ時間は12時間程度(ゲームモードやプレイ方法により増減)。

女性向け恋愛ファンタジーADV『心を開く歌い方』体験版・OPムービー公開

kokouta-trial-1

roseVeRteは15日、フルボイスの女性向け恋愛ファンタジーADV『心を開く歌い方』の体験版およびOPムービーを公開した。体験版はふりーむ!やSteamよりダウンロード可能。体験版の公称プレイ時間は30分前後。

人間と半人半猫種族が暮らす「エルーリア島」を舞台とした「エルーリア物語」シリーズの第3弾。前作『嘘つきな王様の騙し方』に登場した猫耳の歌姫「ミャーナ姫」が新たな主人公となる。製品版は2019年1月17日にリリース予定。

コンシューマ版RPGツクール「RPGツクールMV Trinity」発売

コンシューマゲーム機向けのRPG制作ソフト 「RPGツクールMV Trinity」のPlayStation 4版およびNintendo Switch版が15日に発売された。同日発売予定とされていたXbox One版は2019年初冬発売予定へと発売が延期されている。

PC向けの「RPGツクールMV」の機能を踏襲しつつコンシューマ向けにチューニングされており、自作素材は利用できないが「RPGツクールMV」の2倍の素材を収録しているとのこと。制作したゲームはアップロードすることで他のユーザーもプレイ可能で、後日無料配信予定の「RPGツクールMVプレイヤー」を使用することで 「RPGツクールMV Trinity」のユーザー以外もアップロードされたゲームをプレイできる。Nintendo Switch版とXbox One版はクロスプラットフォームに対応し、制作されたゲームを相互に共有可能。

なお発売以降、ネット上では利用者からの不具合報告が上がっており、ツクールシリーズのTwitter公式アカウントよりアップデートでの不具合等の修正が予定されていることがアナウンスされた。

ノンフィールドローグライクRPG『アムネジアヒーロー』 ロックされたシステムを解放し、全5ステージを踏破せよ!

$
0
0
amnesia-hero-title

マップ探索などの要素を削ぎ落とし戦闘にフォーカスした「ノンフィールドRPG」と、ランダムに入手したアイテムを駆使して状況を切り抜けていく「ローグライクRPG」。この二つのジャンルには親和性もあり、『ロードライト・フェイス』(紹介記事)やその続編である『グレナサクリファイス』(関連記事)、『箱舟のノワール』(紹介記事)など、「ノンフィールドローグライク」と呼べるようなRPGが生まれ続けている。

今回紹介するフリーゲーム『アムネジアヒーロー』も、そんなノンフィールドローグライクRPGの一つ。レベルアップ時に入手できるポイントを使って、スキルの習得に加えて防御やクリティカル、移動中のさまざまな操作など「このゲームでできること」自体を増やしていけるのが特徴の作品だ。

「能力の復元」によりゲームシステムのロックを解放

ゲームは全5ステージ構成で、各ステージでは前進し続けながら敵との戦闘や探索ポイントでの探索といったランダムに発生するイベントをこなし、最後に待ち受けるボスを倒すことでステージクリアとなる。戦闘は1vs1のコマンド選択型で、敵の能力値や次の行動、先攻・後攻が画面に表示される。オープンな情報をもとに、敵のさまざまな攻撃をどう凌ぐか、あるいは先に倒しきるかなどと戦術判断を下していくのが面白い。

amnesia-hero-1-1
探索や戦闘を繰り返しながらステージを攻略していく

プレイヤーキャラクターの能力値は与ダメージに影響するATK、被ダメージ軽減に影響するDEF、スキルやアイテムの効果量、クリティカル率等に影響するTEC、先制行動率や状態異常の耐性、回避率等に影響するSPDの4種類。レベルアップ時のボーナスで任意に上げられたり、装備品の効果で増減する。そしてレベルアップ時には「GP」と呼ばれるポイントも入手可能で、これによる「能力の復元」が本作の要となっている。

本作の主人公は記憶喪失という設定で、忘れている能力を思い出していくという形になる。そのためか、復元(習得)する内容は戦闘スキルに留まらず、防御コマンドやクリティカル・回避、攻撃時の与ダメージ表示など、システム面まで含めた「戦い方そのもの」にも及ぶ。いくらTECやSPDを上げても、能力を復元してシステムのロックを解除していかなければクリティカルも回避も発動しないのだ。

amnesia-hero-1-2 amnesia-hero-1-3
RPGにおける基本的なコマンドと言える「防御」も、能力を復元して初めて使用可能になる

また、探索ポイントでの探索可能回数が増えるなど、移動中に効果を発動する能力もさまざまなものが用意されている。1回のプレイですべての能力を復元するのは難しく、プレイスタイルや成長方針に応じて復元する能力やその優先順位を選定していくが本作の醍醐味。たとえばSPDを上げないプレイなら、発動にあまり期待できない回避は敢えて捨ててGPを他に割り振る、といった選択もアリなわけだ。

復元した能力とのシナジーも発生するユニークな装備品やアイテム

能力の復元と並び、プレイに大きな影響を与えるのがランダムに入手できる装備品やアイテム。装備品は武器と防具を1種類ずつ装備可能で、能力値が増減するほかに「攻撃を受けた際に被ダメージ量に応じて敵にもダメージを与える」など、さまざまな特殊効果を備えたものが登場する。

amnesia-hero-2-1
さまざまな特殊効果を持つ装備品を使いこなすのも醍醐味。装備画面では能力値によって算出されるクリティカル率等の各種数値も確認できる

アイテムは回復アイテムなどの消費物に加え、持っているだけで効果を発揮するパッシブスキル的なアイテムも存在し、複数持つことで効果が累積するものも。とはいえその分アイテムの所持枠を圧迫するのがトレードオフ要素だ。装備品の特殊効果やパッシブスキル的なアイテムには復元した能力の効果を上げるようなものもあり、このシナジーも装備選びやアイテム管理の戦略性を高めている。

装備品やアイテムは、探索時にランダムに遭遇する商人から購入したり、逆に商人に売却することも可能。この際の対価である「AP」は、戦闘スキルの使用でも消費するポイントとなっている。買い物とスキルで共通のポイントを使うため、リソース管理の要素も強い作品だ。

amnesia-hero-2-2
戦闘スキルは相手のDEFを無視する攻撃や各種状態異常を付与する攻撃など、使いこなせば強いものが揃っている。リソースが買い物と共有なのが悩ましくも面白いところだ

ステージ分岐やクリアに必須ではない強敵も。やり応え抜群の一作

本作をノンフィールドローグライクRPGの先行作品と比較した場合、クラス(職業)やキャラクターの選択といった、プレイ開始時点での能力傾向を差別化する要素がないことは特筆点と言えるだろう。「全クラス、全キャラでのクリアを目指す」といったやり込みの指針が存在しないのでリプレイ性はやや下がるが、その分毎回完全に1からキャラクターをビルドしていく楽しさがある。筆者の場合は「序盤に引けた良い装備品を活かす形で成長方針や復元する能力を決める」というプレイをしてみたが、毎回思わぬプレイになってなかなか面白い。

リプレイ性の面では、全5ステージのうち2~4ステージは2種類から選択するようになっているのもポイント。進行のバリエーションを楽しめるほか、「今回はSPD重視のステ振りや装備品で状態異常への耐性を上げているので、状態異常を仕掛けてくる敵が多いステージを選ぶ」といった戦略性にも繋がっている。

amnesia-hero-3-1
2ステージ目から4ステージ目までは2種類のステージから行き先を選択可能。それぞれ傾向の異なるユニークな敵が出現する

また、各ステージには制限ターンがあり、これを超えると「EXエネミー」が出現、プレイヤーを追い掛けてくる。ステージのボスより手強い相手なので戦闘や各種イベントでターン数をかけすぎずに逃げ切るのが無難なのだが、敢えて倒すことでレアなアイテムや装備品を入手することも可能。一種のチャレンジ要素にもなっているという仕組みだ。

amnesia-hero-3-3
EXエネミーはステージボス以上の強敵。特殊な行動を見極め、倒すことができるのならレアなアイテムや装備品を入手するチャンスでもあるが……!?

本作はゲームオーバー時の引き継ぎ要素や繰り返しプレイによる初期能力の強化要素はなく、難易度はやや高め。それだけに難所を突破した際の達成感はひとしおだ。難易度設定は2種類用意されているほか、1周クリア後には本編と異なる4ステージで、若干変化したルールで遊べる「EXモード」も解放される。

なお本作は、同作者による前作『アンダーグラウンドヒーロー』(紹介記事)の番外編的な作品となっている。ストーリーは前作をプレイしていると理解しやすい面もあるが、システム的には前作とは別物で、作者によると本作のみでも「問題なくプレイできます」とのこと。前作も独自のシステムに凝った意欲作でそれぞれ異なる魅力があるので、興味があればどちらからでも、是非プレイしてみてほしい。

[基本情報]
タイトル:アムネジアヒーロー
制作者:霜月六 氏
クリア時間:1周1時間程度(公称、プレイヤースキルやランダム要素の引き具合などによって前後)
対応OS:Windows(ダウンロード版)、Webブラウザ(ブラウザ版、PCでのプレイ推奨)
価格:無料

ダウンロードはこちらから(フリーゲーム夢現)
https://freegame-mugen.jp/roleplaying/game_7448.html

ブラウザ版のプレイはこちらから(RPGアツマール)
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm5124

VR専用謎解きADV『星の欠片の物語、ひとかけら版』PC版リリースなど ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

$
0
0

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はVR専用アドベンチャーゲームのPC版リリースなど3本です。

VR専用コミュニケーション謎解きアドベンチャーゲーム『星の欠片の物語、ひとかけら版』PC版リリース

hoshinokakera-hitokakera-release-1 hoshinokakera-hitokakera-release-2 hoshinokakera-hitokakera-release-3

合資会社自転車創業は22日、同社が企画しフォージビジョン株式会社が開発するVR専用コミュニケーション謎解きアドベンチャーゲーム『星の欠片の物語、ひとかけら版』のPC版をSteamにてリリースした。Oculus Rift/HTC Vive/Windows Mixed Realityに対応する。

今年1月にPlayStation VR向けにリリースされた作品(Mogura VRでのレビュー記事)の移植版。星の欠片に取り残された少女と、他の世界を覗き見ることができる装置で少女とお互いを認識し合えるプレイヤーが力を合わせて謎を解き、星を元に戻して力を取り戻す事によって脱出を目指すという内容。プレイヤーが少女と視線でコミュニケーションして行動してもらうというシステムで、VRヘッドセットによるゲームプレイと世界観が一致したゲームデザインが特徴となっている。なお、本「ひとかけら版」はプロローグ版という位置付け。

リリースより一定期間内に購入すると、サウンドトラックや壁紙、音声再生可能な台本データ、設定資料などが掲載された読み物データ「星の欠片の物語、が形になるまで、の物語、」という計4つの特典をダウンロード可能。

シューティングゲーム『鋼鉄のヴァンパイア』Steam配信開始

steel-vampire-1 steel-vampire-2

Henteko Doujinは17日、あきら小屋開発のシューティングゲーム『鋼鉄のヴァンパイア(Steel Vampire)』のSteam配信を開始した。

敵との接触でミスにならず、接近して撃ち込み倒すことでボムやシールドのもとになるアイテムを多く入手できるという、近距離でのぶつかり合いをテーマにしたゲームデザインが特徴の作品。プレイを繰り返すことで増えていく多彩な武器や、金属の質感を感じられる硬派なグラフィックも見どころとなっている。

空戦百合ファンタジービジュアルノベル『星詠みと流星のステラ』新キャラクター・メカニック公開

stella-character-charlotte stella-character-ricarda

同人ゲームサークルスタジオポラリスは17日、制作中の空戦百合ファンタジービジュアルノベル『星詠みと流星のステラ』の新キャラクターおよび新メカニックをブログにて公開した。

「雫星」と呼ばれる資源にもなる星が空から落ちてくる世界を舞台に、「ステラ」と呼ばれる航空機に乗って雫星を採る仕事である「星詠み」の少女アリスと、星の中で眠っていた正体不明の少女スピカが出逢ったことから物語が始まる作品。今回はアリスと共に星を採る「シドゥス・ピオニエ(開拓者たちの星小隊)」に所属する二人の姉妹と、雫星の分厚い殻を砕く大型火器を搭載した「A型破砕ステラ」が公開された。ブログではキャラクターやメカニックのデザイン画のほか、設定も掲載。なお、今回でメインとなるキャラクターが出揃った形になるとのこと。

stella-mechanic-break-type-a

甦るクラシック・スタイルFPS。『Project Warlock』

$
0
0
project-warlock-1

1992年の『Wolfenstein 3D』で基礎が確立され、翌1993年の『DOOM』の世界的ヒット以降、パソコンゲームの花形のひとつとなり続けているジャンル・FPS(First-Person view Shooting)。そこには昔も今も最新鋭の3D映像技術が惜しみなく投入されている。
しかし先に述べたような時代を切り開いた作品たちも、すでにその生誕からは四半世紀が過ぎ去り、レトロゲームと呼んでも差支えのない域に踏み込むようになった。

ゲーム配信サイトGOG.comにて10月18日より独占先行配信中のBuckshot Software『Project Warlock』は、そんな古き良き時代のFPSを模した作品となっている。
…ただし、その時代には生を受けていなかった弱冠19歳の開発者によって。

闇の力を以て闇をねじ伏せ、その頂に立て

『Project Warlock』では、プレイヤーは銃火器と魔法を操る黒魔道士(warlock)となり、中世、南極、古代の砂漠、工業地帯、地獄の5つの地域に跨いで邪悪な存在を討伐していく。

project-warlock-2

本作はレトロ風FPSを謳っているだけあり、敵キャラクターやアイテムなどのオブジェクトがビルボード(書き割り)方式で描画されている点が特徴となっている。
FPSの世界においてフルポリゴンが実現したのは1996年のことであり、それまではこうしたビルボード方式が主流となっていた。よく観察してみれば、角度によっては板切れのような状態となっていて、どの方向に回り込んでも敵やアイテムが必ず自分の方向を向いてくることが判るだろう。

ルールもシンプルで、迷路の中を走り回り、時に行く手を阻む敵と戦い、時に扉を開けるためのスイッチや鍵を探しつつ出口を目指すことが目的となる。モンスターに倒されてしまった場合は、通常難易度であればライフを1消費してステージ冒頭からリトライとなる。
ひとつの地区はボス戦を含む5エリアに分かれ、さらに1エリア内は1~4ステージで構成されており、総ステージ数は50程度となっている。

「迷路ゲーム」あるいは「縁日のお化け屋敷」としてのFPS

本作はその見た目のみならず、映像美やストーリー、即弾着・一撃死のリアリスティックな銃撃戦、あるいはチームワークを醍醐味とした多人数対戦が追及される中でやがて見られなくなっていったレトロなFPSのプレイ感覚を再現している。

project-warlock-3

迷路の中は薄暗く、敵がどこに潜んでいるかはわからない。
うかつに敵が潜む曲がり角に踏み込んで鉢合わせになり、思わずパニックになって銃を乱射したり、あるいは反撃の暇もなく滅多打ちにされることもあるだろう。
照明の魔法(Magic Light)が無償で使えるとはいえ、暗闇の中を警戒しながら進むのには集中力を要する。

project-warlock-4

さらに、部屋の奥に置いてある鍵を取ったその瞬間、周囲の壁がせり上がって敵がなだれ込んでくるなど、巧妙にプレイヤーの肝を脅かしにかかってくる。
鍵を取りに行けば襲われるに違いない、しかし鍵を取らなかれければ先には進めない。ステージを進めるたびに葛藤を覚えるようになるだろう。

いつ襲われるかわからない緊迫感と、敵をせん滅したあとに訪れる安堵感の緩急のバランス、それこそが本作最大の見所といえる。本作は往年のFPSに存在していた”ビビらせ方”が良く研究されているのである。

やるか、やられるかの生存競争。ありったけを叩き込め!

project-warlock-5

モンスターとの戦いでは走る、撃つ、避けるのメリハリあるハイテンポバトルを楽しめる。敵が放ってくる射撃攻撃の弾速が遅く、発射を見てからサイドステップで十分に避けられるようになっている点もクラシックなFPSならではの味わいと言えるだろう。

なぜかそこらへんに転がっている爆発物や、モンスターに必殺の一撃を叩き込む魂の武器・二連装ショットガンといった定番ガジェットもぬかりなく用意。銃の薬包が床に落ちる乾いた効果音も秀逸で、トリガーを引く指を加速させてくれる。

project-warlock-6

また、本作ではRPGのような成長要素が存在しており、敵を倒したり財宝を拾うことで経験値を貯めてレベルアップし、パラメータの強化や特殊能力を獲得することができる他、アップグレードポイントを集めることで武器の改造や魔法の習得を行うことができる。武器の改造は2系統から1つを選択することになり、特性も大幅に異なる個性的なものになっているため、アップグレードポイントの使い方が悩ましい。

project-warlock-7

経験値となる財宝やアップグレードポイントはステージ中の隠しエリアに配置されていることが多い。そうした隠しエリアを探すことも本作の楽しみと言えるだろう。

故きを温ねて新しきを知る。往年のFPSファンならば迷うことなく手に取って欲しい。また昔のFPSを知らない世代にも触れて欲しい作品だ。

[基本情報]
タイトル: Project Warlock
制作者:  Buckshot Software
クリア時間:  10時間~
対応OS: Windows
価格: $12.00

↓ダウンロードはこちらから
https://www.gog.com/game/project_warlock

王道と革新の異なるSTGが楽しめる、一粒で二度美味しい魅力が詰まった『VRITRA Complete Edition』

$
0
0

神々により施されたはずの封印が破られた。
それと共に姿を現した、天地を覆う悪意と恐れられる邪竜「ヴリトラ」。
ヴリトラ復活により、世界は邪悪なる生物と絶望に覆われ、朽ち果てようとしている。

宿敵の気配を感じた英雄神「インドラ」は宝具「ヴァジュラ」を抱え、下界へ向かう。
古より幾度となく繰り返された、神々の戦いの幕がここに開く。

vritra-ce-1

『VRITRA Complete Edition』は、神奈川県横浜市に拠点を構え、小規模デベロッパーとしての一面も持つ株式会社ネオトロが制作したWindows PC向けシューティングゲーム。2018年8月31日にPCゲーム配信プラットフォーム「Steam」にて配信された。

元はスマートフォン向けアプリとして配信されたシューティングゲーム『VRITRA』と『MUGEN VRITRA』の二作で、それらを一つにまとめた作品でもある。ただ一つにしただけでなく、ステージとヴァジュラ(オプション)の追加のほか、グラフィックの高解像度化も実施されており、まさに「Complete Edition」の名に相応しい豪華仕様となっている。

王道のシューティングゲームを徹底追及した『VRITRA』

内容はドラゴンこと「インドラ」を操作し、迫り来る敵を撃ち落としていく横スクロールのシューティングゲームだが、システム周りは『VRITRA』、『MUGEN VRITRA』それぞれで異なる。

vritra-ce-2

まず『VRITRA』から紹介すると、こちらは正統派のステージクリア型。連射可能な「ショット」、その補助を行う「ヴァジュラ」ことオプション、専用のゲージを消費して発射する「ブースト」の全三種類の攻撃を駆使して、全5ステージの攻略に挑む。

各ステージの流れもステージ最後に待ち構えるボスの撃破を目指すという王道のもの。シューティング熟練者は勿論のこと、初心者でも直感的に馴染める設計だ。

vritra-ce-3

また、これは後述の『MUGEN VRITRA』とも共通するが、本作ではダメージ制を採用していて、最大で三回までの被弾が許される。それ以上受けてしまうとミスとなり、残機が減って、やられたその場から復活する仕組みとなっている。

更にダメージを回復する手段は用意されていない。唯一、回復するのはステージをクリアして次のステージが始まった後か、ミスから復帰した後。ダメージ制という事で、ある程度の回避スキルが無くても遊べそうな印象を持つかもしれないが、実際は三回まで許されるなりに敵の攻撃は激しい。常に緊張感のある戦闘が繰り広げられることを重視したバランス調整が図られている。

vritra-ce-4

そんな分かりやすいシステム、手応えのあるゲームバランスが象徴する通り、往年のシューティングゲームの面白さが詰まった作りが魅力。直感的且つ簡単に楽しめながらも、クリアするには敵弾の回避と攻撃の使い分けが試される、「避けて撃つ」というジャンルの醍醐味をしっかり押さえた作り込みが光る内容に完成されている。

特に長すぎず短すぎずのボリュームで、敵、仕掛けの配置も適切、緩急もしっかりと付けたステージ構成にはその魅力が沢山詰まっている。ショット一撃で倒せる敵の集団を一網打尽にとする爽快感をプレイヤーに体験させつつ、一定のタイミングで簡単に倒せない強敵を出現させ、戦術の切り替えを試す。この一連の流れが5ステージ全てで徹底されていて、気持ちよくも確かな歯応えがあり、印象にも残る戦闘を堪能できる。

vritra-ce-5

宝具「ヴァジュラ」ことオプション、「ブースト」を駆使した立ち回りにも独特の戦術性がある。中でも「ヴァジュラ」は本作、通常攻撃であるショットを強化する手段が用意されていないので、どのヴァジュラを獲得するか否かでその後の難易度に変化が出る。後半のステージはそれが顕著で、プレイヤー自身の判断いかんで変化する展開というものを思い知らされるだろう。

「ブースト」もここぞというタイミングでの使用が求められるだけでなく、これで敵を倒さないとスコア倍率が上がらないという独自の仕様があるので、より高いスコアを目指す際には積極的な活用が求められる。更に専用ゲージを回復させる手段も独特で、通常攻撃のショットを撃ち続けなければならない。なので、タイミングによっては倍率を上げるチャンスをショット攻撃で潰してしまうことも起こり得るため、地味に難しい見極めが求められてくる。

vritra-ce-6

他に「ヴァジュラ」も八種類あるが、攻略中に獲得できるのは四つに絞り込まれる。どの四つを出現させるかはゲームスタート時に決めることになるので、全ての効果を確認するとなれば二周は必須。更に難易度も四種類あり、最高難易度でなければ出現しないボスも存在するので、極めるとなれば、腰を据えて挑む必要がある。

シューティングとしては特段、異彩を放つシステムは無いものの、その分、王道の面白さとやり応えを突き詰めるコンセプトで全体がまとめられていて、初心者から熟練者まで幅広く楽しめる設計。全5ステージ構成なので周回プレイもしやすいほか、コンティニュー制限もなく、簡単な「ノーマル」であれば、ゲームオーバーからリトライする度に残機が増えていくので、根気さえあれば力押しによる攻略も通用する余地が設けられている。

vritra-ce-7

まさに現代に蘇りし、王道シューティングとも言うべき作り。入り組んだ要素のない、素直なシューティングゲームを楽しみたいというプレイヤーには打ってつけの内容で、往年のシューティング好きほど心に刺さる仕上がりだ。

単一装備で限界に挑む、革新系の『MUGEN VRITRA』

vritra-ce-8

対照的に『MUGEN VRITRA』は個性的な作りをしている。どんな内容か、簡潔に言うとエンドレス型。残機無し、単一の装備でどこまで生き延びることができるかを競う、自らの限界に挑むチャレンジモード的な作りとなっている。

vritra-ce-9

単一の装備の通り、こちらでは「ヴァジュラ」が固定される。ゲームスタート時に全八つのヴァジュラの中から一つを選び、その装備だけで敵やボスの群れと延々と戦い続けることになるのだ。

それを考慮してか、本編では「ブースト」のゲージを満タンまで回復させるだけでなく、周囲の敵を全滅させる専用のアイテムも登場し、要所ごとでプレイヤーをサポート。制約とは裏腹に、積極的に攻撃を仕掛けていけるようになっている

vritra-ce-10

ただし、登場する敵と攻撃の密度は一団を退ける度にレベルアップし、後半辺りまでくると、出現する順番や攻撃の早さを見極めて迅速に対処しなければ、一瞬の内に撃ち落とされかねないほど苛烈に。そうなると、先の敵を全滅させるアイテムを意図的に画面内に残し、厳しい場面が訪れた瞬間を狙って獲得する、その場しのぎ兼溜める戦術も試されてくる。

基本、やり込み重視の内容なので、シューティングに慣れた人を対象とした設計だが、それ相応に極め甲斐のある作り。特にレベルがノーマル以上に到達して以降の苛烈さは緊張感抜群だ。そして、いざ限界を目指そうとなれば、本編に集中するあまり、加速的に時間が溶ける。気が付けば1時間近くが経過していた、なんてことも普通に起こり得るので、中毒性も抜群だ。

vritra-ce-11

何より、ちゃんと独自のモードとして作られているのが凄い。このようなエンドレス型となると、敵やステージの地形などはメインの『VRITRA』側のものを流用し、構築しているものと思いがちだが、敵はそうである反面、ステージは本モード専用の舞台で、音楽を始めとする演出も独自のものにしているという、こだわりの作り込みが成されている。更に挑戦中にはボスも登場するのだが、その中にはこのモード限定の個体も存在。それだけでも、本作の全てをやり込もうとしているプレイヤーなら挑まざるを得ないモードであるのは言うまでもないだろう。

プレイ記録はオンラインランキングにも登録されるので、他のプレイヤーと争うことも可能。そんな熟練者へのサポートも手厚く実施されているほか、敵の出現パターンはプレイする度に変化するので、繰り返し何度でも楽しむことができる。

vritra-ce-12

プレイするには一度、任意の難易度で『VRITRA』側をクリアしなければならないが、解禁するだけの価値、そして遊ぶ意義は申し分ないほど詰まった内容。「一本で二本のシューティングゲームを楽しめる」を体現した仕上がりで、単独の作品としても耐え得るやり応えと密度があるので、要チェックだ。

一本で二つのシューティングゲームを満喫しよう!

vritra-ce-13

ここまでシステム、二種類のモードの魅力に焦点を当てて紹介してきたが、グラフィックも素晴らしい出来だ。ファンタジーとSFを絡めた独自の世界観を構築しており、幻想的なロケーションが多数登場する。敵もモンスターからメカまで、バリエーションに富んでいるほか、渋み溢れるデザインが異彩を放つ。音楽も世界観にマッチしたオーケストラ調の荘厳な雰囲気に富んだ楽曲が揃っていて、各ステージで繰り広げられる戦闘を大いに盛り上げてくれる。中でもメインテーマはとても印象的で、ここぞというタイミングでアレンジ曲が流れる、空気を読み切った使い方をしているのが見事だ。

vritra-ce-14

最も簡単な「ノーマル」でも結構手応えのある調整で、随所にて複数の敵が複合攻撃を仕掛けてくる場面があったり、ボスの攻撃に初見での対処が困難を極めるものがあるなど、手軽に遊べる反面、シューティング初心者には厳しく感じてしまう部分は多い。先の通り、回復アイテムが無い、ノーマルに限ってゲームオーバーにならないと残機を上げられない(他の難易度では特定のスコア達成の度に上がる)、リトライ後はステージの最初からになるなど、そこまで厳しくしなくてもと感じてしまう部分もある。

vritra-ce-15

しかしながら、全体の完成度は申し分なく、至れり尽くせりの内容にまとめられている。道中には、シューティングに精通した人にしか分からない小ネタも散りばめられていたりと、制作者のジャンルに対する愛もたんまり込められている本作。弾幕系ではない、正統派のシューティングゲームをお求めのプレイヤーなら要プレイの傑作だ。全八種類の「ヴァジュラ」を駆使して、邪竜ヴリトラ打倒に挑もう。そして、『MUGEN VRITRA』でシューティングの深淵を覗いてみよう。

また、今後実施される無料アップデートで「キャラバンモード」の追加が告知されており、先日の「デジゲー博2018」にもプレイアブル出展されていた。こちらも独自のシステムを持ったモードに仕上がっているとのことなので、要チェックだ。

[基本情報]
タイトル: 『VRITRA Complete Edition』
制作者:株式会社ネオトロ
クリア時間: 40分~1時間(※やり込み要素は除く)
難易度:中~上級者向け
対応OS: PC(Windows)
価格: ¥1480

購入はこちらから
※PC(Windows)版

対戦型STG『ライバル・メガガン』リリース、幻代ミステリADV『Eidola#Holic -夢幻影共依存症- Vol.2 ep1』公開など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

$
0
0

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は対戦型シューティングゲームのリリースなど5本です。

対戦型シューティングゲーム『ライバル・メガガン』リリース

rival-megagun-release-1 rival-megagun-release-2

Degica Gamesは、Spacewave Software開発の対戦型シューティングゲーム『ライバル・メガガン』のNintendo Switch版を29日に、PS4版およびSteam版を30日にリリースした。1日にはXbox ONE版をリリース予定。

大型ボス「メガガン」に変形して対戦相手の画面へ侵略する要素が特徴の作品。ローカルやオンラインでの2人対戦が可能で、1人用のアーケードモードも収録している。

ADV『Eidola#Holic -夢幻影共依存症- Vol.2 ep1』公開

eidola-holic-2-ep1-1 eidola-holic-2-ep1-2

同人ゲームサークルDreamerEaterは27日、ADV『Eidola#Holic -夢幻影共依存症- Vol.2 ep1』をフリーゲームとして公開した。公称プレイ時間は約1時間半。

高校生の少年「藤咲創一」と、彼だけに見える宙に浮く少女「ドリィ」が、人の記憶を覗き見る能力を使って数々の事件の解決に臨むというシリーズ作品で、「幻代ミステリADV」と謳われている。「Vol.2 ep1」ではある出来事により能力の使用に抵抗感を抱くようになった創一が、ピアノを弾く少女ら二人の後輩と出会うことから物語が展開していく。

07th Expansion、新作2作品のムービーを公開

07th Expansionは29日、『キコニアのなく頃に』のティザームービーおよび『うみねこのなく頃に咲』のオープニングムービーを公開した。

『キコニアのなく頃に』は完全新作、『うみねこのなく頃に咲』は既存作品『うみねこのなく頃に』シリーズ4作品と新シナリオなどを含むオールインワンパックとなっている。いずれも2019年夏にリリース予定。

「フリゲ2018 あなたが選ぶ今年のベストフリーゲーム」投票受付開始

フリーゲームの人気投票イベント「フリゲ2018 あなたが選ぶ今年のベストフリーゲーム」の投票受付が1日に開始された。投票期間は23日まで。

赤松弥太郎氏により、2008年から毎年行われている企画。投票の際は任意でコメントを記入することもでき、結果発表時に公開されるのも特徴となっている。今回は2017年12月1日から2018年11月30日までに公開・更新されたフリーゲームが投票の対象となる。

「SRPG Studio Official Pixel Art Material」新モーション追加

シミュレーションRPG作成ソフト「SRPG Studio」のおまけ素材集「SRPG Studio Official Pixel Art Material」が更新され、新モーションの素材が追加された。

UIやマップチップ、モンスター、キャラクターなどの画像素材を収録した素材集。利用規約は「SRPG Studio」本体に準じるものとなっている。


シンプルで奥深い論理戦!4枚のカードで“勝利条件を作る”対戦カードゲーム『キャバレーフォーカード』

$
0
0

ゲームコンテスト「第21回3分ゲーコンテスト」の応募作品の公開が2日に開始された。

「3分ゲーコンテスト」は、1プレイ3分程度のゲームを対象としたフリーゲームのコンテスト。「3分」の定義は作者に委ねられており、2004年に第1回が開催されて以来、気軽に遊べるミニゲームから1周3分程度のプレイを繰り返して真相に迫るような作品まで、テーマを自由に解釈したユニークな作品の数々を生み出してきたイベントだ。

開催は2008年にいったん休止し、2015年に第7回以降の運営を担当していたトモタカ氏により第20回が復活開催されたが(関連記事)、その後は再び開催されない状況となっていた。今回、過去のコンテストの参加者でもあるやれやれ氏がコンテスト創始者であるセイヤー氏と連絡を取った上で、第21回を開催する運びとなった。今回もさまざまなジャンルの作品が集まっており、現在応募された10作品をプレイ可能。

本記事ではその中から、やれやれ氏自身による応募作品『キャバレーフォーカード』を紹介する。なお、第21回3分ゲーコンテストでは投票をもとに順位が決定するが、コンテスト主催者であるやれやれ氏の作品は参考作品という扱いで投票対象外となっている。

3種類4枚のカードで展開する、シンプルで奥深い論理戦

『キャバレーフォーカード』は、ランダムに配られた4枚のカードでCPUと戦う対戦カードゲーム。カードの種類は「かち」「まけ」「最後の一枚」の3種類で、これを「□をだすと□」と書かれた場の左右どちらかに1枚ずつ出すことで(「最後の一枚」は左側にのみ置ける)、「“まけ”をだすと“かち”」「“最後の一枚”をだすと“まけ”」といった勝利条件あるいは敗北条件を作り出し、条件を満たすカードを提示することで勝敗が決する。

カードは重ねて場に置くことで条件を上書きできるので、最後の一手までめまぐるしく条件が変化していくのがスリリング。最終的に自分が勝てるように条件を変化させるのはもちろん、敗北条件を満たすカードしか出せないよう相手を追い込むといった駆け引きも重要だ。

cabaret-4card-1 cabaret-4card-2 cabaret-4card-3 cabaret-4card-4

カードが勝敗条件を作ることと、それを満たすことの両方に使われているのがポイントで、少ないカードの種類と枚数、そしてシンプルなルールで奥深い論理戦が展開するのが面白い。「最後の一枚」カードは文字通り最後の1枚のカードを出した場合と、「最後の一枚」カード自身を出した場合の両方で条件が成立するというギミックも、プレイをより奥深いものとしている。

最初に配られるカードと先手・後手はランダムだがゲーム開始後は運は介在せず、配られたカードもお互いにオープンとなっており、パズルのように頭を使ってじっくり楽しめるゲームとなっている。PCでもスマートフォンでもブラウザ上でプレイできる作品で1プレイ自体は短いので、気軽にプレイすることが可能。それでいてついつい「もう1戦!」となってしまう熱中度の高い作品だ。

[基本情報]
タイトル:キャバレーフォーカード
制作者:やれやれ氏
プレイ時間:1プレイ数十秒程度
対応環境:Webブラウザ(PC、スマートフォン対応)
価格:無料

プレイはこちらから
https://yareyare760-game.wixsite.com/4card

ブラウザRPG『World Wide Adventure(WWA)』Nintendo Switch移植版が配信決定など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

$
0
0

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はブラウザRPG『WWA』のNintendo Switch移植についてなど3本です。

ブラウザRPG『World Wide Adventure』Nintendo Switch移植版が配信決定

wwa-collection-announce-1 wwa-collection-announce-2

浮田建設株式会社は6日、同社が運営する自作ゲームの投稿・配信サービス「PLiCy」より、ブラウザRPG『World Wide Adventure(WWA)』のNintendo Switch向け移植版『WWA COLLECTION』を12月20日にニンテンドーeショップにて配信することを発表した。あらかじめダウンロード(予約購入)も開始されている。

『World Wide Adventure』は、1996年よりキャラバンサークルが公開しているブラウザゲームで、プレイヤー自身が自由にワールド(作品)を作って公開できるのが特徴。現在の環境では動作させるのが難しくなってきているが、2015年に有志によるHTML5ベースのリメイク版『WWA Wing』がリリースされ、スマートフォン等でもプレイ可能となっている。

今回の『WWA COLLECTION』では、14名の作者によるWWA作品を45作品収録。UIやシステムもNintendo Switch向けに最適化しているとのこと。

「HSPプログラムコンテスト2018」結果発表

HSPプログラムコンテスト事務局は1日、「HSPプログラムコンテスト2018」の最終選考結果を発表した。

「HSPプログラムコンテスト」は、プログラミング言語HSP(Hot Soup Processor)により作られた作品のコンテスト。2003年から毎年開催され、今年で16年目となる。2018年1月1日以降に発表された作品を対象に8月1日から10月31日まで作品募集が行われ、優秀賞や協賛各社による賞など43作品が入賞した。入賞作品の一覧では受賞者や審査員のコメントも掲載されている。

えーでるわいす、「C95 同人ゲームまとめ動画」参加作品募集開始

えーでるわいすは3日、「C95 同人ゲームまとめ動画」に参加する作品の募集を開始した。

「同人ゲームまとめ動画」は、夏と冬のコミックマーケットで頒布される同人ゲームのPVなどをまとめた動画を制作する企画。同サークルのなる氏がとりまとめを行っている。

参加対象となるのはコミックマーケット95で頒布予定の同人ゲーム。サウンドトラックや、同人ゲーム関連の技術本・設定資料集(ファン活動物は除く)も対象となる。参加の締め切りは12月21日の正午とされている。参加作品の情報とスクリーンショットをまとめるページも用意され、動画を送らず情報ページにのみ参加することも可能。

見た目以上に熱い展開目白押しのフリゲSTG『VASTYNEX』。五つの武装を駆使して、変形を繰り返す”ヤツラ”を撃ち落とせ!

$
0
0

近年、個人によるゲーム制作は専用ツールの増大、ゲームエンジンの普及も相まってハードルが下がりつつある。シューティングゲームも2007年頃、個人制作のフリーソフトとして配布された『Shooting GameBuilder(シューティングゲームビルダー)』によってハードルが大きく下がり、誕生から10年以上が経過した現在も継続的なアップデートを実施して機能を拡張し続けているほか、凝った作品も制作されるなどして、支持を得ている。

vastynex-1

今回紹介するフリゲSTG『VASTYNEX(ヴァスティネックス)』もまた、件のシューティングゲームビルダー製の作品だ。制作は個人のWebサイト「喜撃屋本舗」において、多種多様なシューティングゲームを公開・無料配布しているzakichi氏。
2018年1月12日よりステージ3までが遊べる試遊版(Ver.05)を公開し、数度のアップデートを経て、2018年8月22日に終盤のステージを追加した完成版がリリースされた。ダウンロードは先述の個人サイトにて実施することができる。(※「フリーゲーム夢現」からでも「喜撃屋本舗」からダウンロードする形となる)

見た目はポップ。けど、”動くと凄い”シューティングゲーム

内容は横スクロールのステージクリア型シューティングゲーム。自機を操縦して迫り来る敵、ボスとの戦闘を繰り広げながら全6ステージの攻略に挑むというものだ。ジャンルとしては王道の作りである。

vastynex-2

システム周りも五種類の武装ごとに効果の異なるショットを使い分け、戦うという、どこかで見た覚えのある要素を採用。また、いわゆる「ボム」に該当する窮地の打開に役立つ攻撃手段は無し。その分、武装ごとの火力と性能が高めに設定されており、これらを活用して戦うことに重きを置いたゲームデザインになっている。

また、難易度選択機能もない。昨今のシューティングゲームにしては珍しく、一つの難易度で全体が構成されている。更にゲームオーバー後のリトライの度、クレジットを消費する、アーケード由来のシステムも搭載。無限に何度もリトライすることはできない。しかし、クレジットは標準で9とかなり多め。シューティング初心者、苦手な人の場合だと若干話は変わるが、それなりに実力のあるプレイヤーには丁度良く、手慣れていると逆に多すぎると感じる程度に設定されている。

vastynex-3

自機も基本、一発でも敵の弾が被弾すると撃ち落とされてしまうが、三発まで耐えられる「シールド」のアイテムが頻繁に手に入るため、意外に打たれ強い。中盤を越えると、あっても気休めでしかない難易度になるが、展開として違和感のないタイミングなので、理不尽さは希薄。総じて救済措置が無いなりに考慮されたバランスとなっている。

そんな具合に「ザ・正統派」な本作で異彩を放つのがグラフィックだ。ご覧の通りに背景からキャラクターまで、ドット感を強く出したポップなビジュアルになっている。

vastynex4

悪く言うと、視認性が悪そう、動きが堅そう、見栄えが良くないみたいな先入観を持ってしまうビジュアルだ。ドット感を押し出している時点でそれは明らかで、オブラートに包まず言えば、面白くなさそう、地味などと思ってしまうかもしれない。

だが、これが全くそうではない。
非常によく動き、敵や弾の視認も問題なく行えるデザインになっている。
そして、この見た目からは想像も付かないほど、演出がドラマ性に富んでいて熱い!

vastynex-5

プレイヤーと共に敵と戦う仲間が強力な攻撃を受けて全滅してしまったり、敵の大群が四方八方から襲い掛かってくるなど、思わず感情移入してしまう展開が随所で繰り広げられるのだ。バックに流れる音楽もカッコイイ曲が揃っていて、演出の盛り上げに貢献。特にボス戦はまさに山場と言わんばかりの熱さだ。

vastynex-6

ステージによってはスタート時に映画のワンシーンみたいな簡易デモが差し込まれるなど、凝った作り込みが炸裂している。ステージごとの仕掛けも個性豊か且つ、敵のバリエーションも豊富で、プレイヤーを退屈させない。

vastynex-7

当然ながら、ボスを倒した時の爆発表現も申し分なしだ。

ドット感を全面に出したビジュアルを見て、一体、これのどこに「熱さ」があるのかと、疑問に感じてしまうのも無理はない。
だが、実際にプレイすれば、想像以上に熱いシューティングゲームになっていることが分かる。シューティングゲーム好きの心を揺さぶるものが沢山詰まっているのだ。

vastynex-8

なので、少しでも気になったり、「そんなまさか」と思った方はぜひ、騙されたと思ってステージ1をプレイしてみて頂きたい。これまで書いてきたことが決して嘘でないこと、本作がシューティング魂の込められた作品であることを思い知らされるだろう

シューティングゲーム好き爆笑必至のギリギリ過ぎるパロディ

更に本作の見所がギリギリ過ぎるパロディの数々だ。
特にボス戦において、その凄味を”強制的に”思い知ることになる。

vastynex-9

非常に多くのネタが仕込まれているに加え、意外性のある使われ方をしているので、紹介は一部に留めるが、例えば(↑)このボスだ。往年のシューティングゲーム好きなら、「ちょっと待てや!」と言いたくなったと思われる。
だが、これが何であるかの言及は避けよう。それ以上いけない。

更に本作で登場するボスの大半は、段階的に変形する仕掛けを宿している。ボスによっては三段階以上の変形を見せる個体も居て、プレイヤーの意表を突く攻撃を展開してくるのだが、その変形した姿にも驚愕のネタが仕込まれている

vastynex-10

その一例の紹介は一切合切伏せよう。本編でご覧になって頂きたい。
特にステージ3とステージ4のボスは要チェックだ。
ギリギリの極致というものを思い知ることだろう。
フリーゲームだからこそ許された”何か”も痛感させられるかもしれない。

また、パロディはボス戦の先の読めなさを引き立てる仕掛けとしても機能している。パターンが豊富だからこそ、次にどんな姿になって、どのような戦術で攻め込んでくるか分からないドキドキ感があり、それでいて攻撃パターンもボスごとに固有のものが設定されているほど凝っているので、見ているだけでも楽しい。

vastynex-11

先の繰り返しになるが、ボスごとに専用のものが設定された戦闘曲も熱い。体温が自然に上昇するほど、燃えに燃える展開を作り出す。あまりに熱いので、中盤のボスなのに最終ボスと戦っていると錯覚してしまうこともあるぐらいだ。実際に筆者は、ステージ5のボスを倒してエンディング到達と勘違いしてしまった。なんたるこっちゃ。

他にバランス調整もしっかり弾を見切り、時にオプションによる弾消しも活用すればノーミス撃破も狙えるなど、丁寧な仕事が炸裂していて、各戦闘の印象を一層強くしている。

そこまでネタにして大丈夫なのかと、心配になる所もあるが、戦闘自体は非常に面白く、本編で最も盛り上がる場面であるなりのこだわりに満ちた仕上がりだ。元ネタを知らずとも、圧倒的な熱さが込められた仕上がりになっているので、ぜひとも全てのボスと戦って、いい汗をかいてみて頂きたい。きっと市販のシューティングゲームに負けず劣らない”熱”を感じるだろう。

熱いシューティングゲームをお望みなら、今すぐ挑むべき逸品!

vastynex-12

とにかく熱いシューティングゲームであることを重点的に紹介してきたが、やはりこのビジュアルなりに視認性に癖があるのも事実。特に青空、カラフルに表現された基地内部のステージでは敵弾を見失いやすい。一応、配布後にも何度かバランス調整と背景の色合いを調整するアップデートが実施されており、リリース初期よりも確認しやすくなっているが、プレイヤーによっては分かりにくいと感じてしまうかもしれない。詳細は伏せるが、一部、激しい点滅表現(しかも色合い的に危険な類の)が含まれているのも問題ありだ。

vastynex-13

また、難易度選択機能がなく、やや高めの設定であるため、シューティング初心者、苦手なプレイヤーには結構厳しい。ただ、この辺は先のパロディから明らかな通り、意図的にプレイヤーを絞り込んでこうした可能性も考えられるので、一概に悪いとは言い切れない。むしろ、絞り込んだなりの潔さが出ているので、良い部分と言えるだろう。

vastynex-14

そんな人を選別する一面もあれど、完成度は非常に高く、火傷するほど熱い作品に完成されている。主にシューティングゲーム好きほど心に刺さり、且つ腹筋までも刺激してしまう笑いの種が詰め込まれた一本。今もなお、同ジャンルを愛してやまないプレイヤーなら、一度でも遊んでおくべき力作だ。ポップなビジュアルの裏に潜む天元突破なパロディとドラマティックな展開に刮目せよ!こいつは実に侮りがたし!

[基本情報]
タイトル: 『VASTYNEX(ヴァスティネックス)』
制作者:喜撃屋本舗(zakichi)
クリア時間: 30~50分
難易度:中~上級者向け
対応OS: PC(Windows)
備考:一部、激しい点滅表現あり
価格: 無料

ダウンロードはこちらから
http://zakichi.ojaru.jp/vastynex.html

※フリーゲーム夢現(紹介ページ)
https://freegame-mugen.jp/shooting/game_7382.html

よるしかあそべない、ふしぎなあーるぴーじー『ヨルダケ』 こんやも、さまようあにをおいかけます。

$
0
0

人、動物の睡眠規則が乱れることに起因して生じる睡眠障害の一つに、「睡眠時遊行症(すいみんじゆうこうしょう)」がある。別名「夢遊病(むゆうびょう)」と呼ばれるこの病気は、睡眠中に発作的に起こる異常行動で、無意識の状態で起き、歩いたり、何かを行った末に再び眠りに着くが、その間の出来事の記憶がない状態ことを言う。その時間は数十秒から30分以上に及ぶことがあり、特に子供によく見られる。

しかし、成人して以降もこの症状を発するケースも少なくなく、昨今ではドラマ『踊る大捜査線』の新城賢太郎役などで知られる俳優の筧利夫氏が関西テレビの某番組にて告白したことがニュースとなった。

yorudake_01

今回紹介する『ヨルダケ』の作者でイラストレーターのじゃむさんっぽいど氏も、夢遊病ではないかと疑惑をかけられた過去があるという。更に毎晩夢を見ることも多かったとのことで、それらの経験を元に本作を個人的に作るに至ったようだ。

2018年9月25日より「ふりーむ!」にて、PC(Windows)用フリーゲームとして配信されている。

あそべるのは、よるだけです。ことばもわかりません。

内容は探索に重点を置いたロールプレイングゲーム。

yorudake_02

ある所に「ヨル」と「オセ」の双子の兄弟がいた。
ここ最近、兄の「ヨル」は毎晩、外へと虚ろな目で出かけて行ってしまうようになった。
そんな兄を心配した弟の「オセ」は、その後を追いかける。

yorudake_03

兄を追いかけた先に待っていたのは、異様な景色が広がる地下世界だった。辿り着いて間もなく、兄が奥へと進んでいく姿を目にしたオセは、引き続きその後を追う……というのが、物語のあらましだ。

yorudake_04

本編は横にスクロールするマップを進み、何かに導かれるように地下世界の奥へ向かう兄を追いかける形で進む。ただし、行く先々には様々な障害が待ち受けており、それらを潜り抜けたり、時にはオセに襲い掛かる敵と戦ったりしていくことになる。

更に本作はタイトルの通り、”夜だけ”しかプレイできない。ゲーム側に制限がかけられていて、午後21時から午前3時以外にゲームを進めることができないのだ。一応、ゲーム本体の起動はできるが、最初から遊ぶ、途中から遊ぶのどれを選択しても本編をプレイすることはできない。特殊なメッセージが表示される、主人公が就寝中の姿が映し出されるだけとなる。

yorudake_05

まさに名は体を表すがごとく。あまりにも革新的な仕掛けとなっている。

更に続けて、本作では台詞、インターフェース周りのテキストが日本語、外国語ですらない、独自言語で記述されている。なので登場人物の会話、インターフェースの表示共に何を言っているのか、何が書いているのかを理解することができない。

yorudake_06

一応、各文字は日本語の五十音順に基づいて関連付けられているほか、ヒントも散りばめられているので、それを見出せば分かるようになっている。だが、根気が求められるのは言うまでもなく。紙とペン無しでは、ほとんど不可能に等しいほどだ。

とは言え、言語を理解していないと分からないのはストーリーだけ。ゲームを進めるだけなら、理解する必要は無い。ただ、どうしてこんな展開になったのかが分からず進むので、モヤモヤとした気持ちにさせられる。特に行く先で出会う敵が襲い掛かってきたり、寄り添ってくるのか分からないのは、不気味さすらある。

この二つの特色だけでも、本作が特異なRPGであることは容易に察せるだろう。夜しか遊べない上に、ストーリーも言語の法則を解読しないと分からない。プレイすれば誰もが「なにこれ…」と、困惑すること間違いなしの作りになっているのだ。

ふしぎなちかのせかいです。でも、こわくはないんだよ。

夜だけしかプレイできないだけあって、世界観もそれ相応に不気味。

yorudake_07

イメージ的には深海をモチーフにしていて、背景には海洋生物が行き来しているのだが、いずれも概念的な存在のように描かれているのに加え、図書館、街、森など、海の中に不釣り合いなロケーションが広がる。

yorudake_08

オセの行く手に現れる、住民達の姿も異様だ。序盤に出会う白い大蛇は序の口。更にその先に進むと、継ぎ接ぎだらけの店の主、二人の人間を合体させたかのような”何か”が登場し、世界の歪さが露わになっていく。

詳細はプレイしてからのお楽しみということで伏せるが、料理店の光景とそこで出会う住民は非常にショッキングだ。人によっては、背筋が凍る恐怖を覚えるだろう。

yorudake_09

ドット絵で描写されたグラフィックも世界観の不気味さを絶妙に表現しており、「いけない世界に迷い込んでしまった」という気持ちを高める。住民と出会って間もなく戦闘が発生することを始め、唐突な展開と演出が多々用意されていることも、一刻も早く兄を見つけ、この世界から抜け出したいとの焦燥感を煽り立てる。

このように心地よさなど何一つない夢をモチーフとした雰囲気作りが徹底されている。特に居心地悪さは圧巻で、実際に現実生活で見る夢に近い生々しさが滲み出ている。
ゲームのみならず、アニメ、漫画などで登場人物達が見る夢というのは、基本的に言葉通りに楽し気な世界として描写されがちである。しかしながら、実際に睡眠時に見るのはいいものばかりではない。時には現実に起きて欲しくない光景が広がる、恐ろしい夢を見せつけられたりもする。筆者も風邪を引いて熱を出すと、決まって自らが手打ちうどんにされる、地獄のような夢を今も昔も見せられる。

yorudake_10

そう言った夢の現実、或いは暗黒面を体感させるかのような世界観だけあって、インパクトは絶大。それも、夜にしか体験できないという制限付き。これがどれほど強烈な印象を残すものなのかは語るまでも無いだろう。

だが、先述の独自言語の法則を見出すと、実はそんな世界ではないという、意外な真実が明らかに。特にイベントが発生する住民達の会話は驚きの連続で、第一印象が根底から覆されるのだ。

yorudake_11

どのような内容なのかはぜひ、言語の法則を見出して自ら解き明かして頂きたい。そして、印象の逆転に身を委ねて欲しい。人によっては、もっとこの世界に入り浸りたい気持ちにさせられるかもしれない。

きょうも21じをまちます。おやすみなさい。

yorudake_12

紹介が遅れたが、本作は行く先々で戦闘も発生。システム周りはコマンド選択型だが、基本的に一対一で相手に語りかけ、ハートゲージを満タンにすれば勝利という、一風変わったものになっている。更にレベルの概念はないほか、こちらの体力はハートの数で示され、受けたダメージは戦闘終了後に回復、別途回復手段は限定されているなどの特徴的な仕様がある。極めつけに戦闘で敗北すると……これ以上は実際に体験して確かめて頂きたい。

ボリュームはエンディングまでなら大体1時間ほどで辿り着ける。難易度もそれ相応に控え目にされているが、体力管理と探索によるアイテムの獲得次第で上下。また、エンディングも二種類用意されていて、全てを見る場合はより入念な探索が求められるので、やり応えも増す。

yorudake_13

他にマップの構造、謎解きにちなんだ仕掛けもシンプルながら個性に富んでいて、特に後者は終盤にて、独自言語を採用したなりの推理力が問われる展開を楽しめること請け合いだ。

居心地の悪い世界観を表現するため、意図的に快適性を犠牲にしているところもあり、主にメッセージ送りの遅さ、先述では伏せた戦闘敗北後の仕様にはストレスを感じるかもしれないが、それも含めて唯一無二の体験を提供する作品に完成されている

この新鮮なプレイ感は本作でしか味わえないものがあるので、興味のある方はぜひ、プレイしてみて欲しい。言葉通りの「夜だけにしか遊べないRPG」にして、類まれなセンスに満ち溢れた逸品だ。ただし繰り返しになるが、本作がプレイできるのは午後21時から午前3時まで。プレイする際は、体調が万全である時に留めるようにしましょう。

yorudake_14

それでは、良き夜のひとときを。

[基本情報]
タイトル:『ヨルダケ』
制作者: じゃむさんっぽいど
クリア時間: 1~2時間
難易度:初級~上級者向け
対応OS: PC(Windows)
価格: 無料
備考:出血、ホラー描写あり(※推奨年齢:12歳以上)

ダウンロードはこちらから
https://www.freem.ne.jp/win/game/18573

ノベルゲーム『そう、あたしたちはこんなにも理不尽な世界に生きているのだらよ』無償化など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

$
0
0

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はノベルゲームの無償化およびiOS版リリースなど5本です。

ノベルゲーム『そう、あたしたちはこんなにも理不尽な世界に生きているのだらよ』無償化および『そう、あたしたちはこんなにも理不尽な世界に生きているのだらよ3 ※この世界で2の発売予定はありません。』iOS版リリース

anos4-1 anos4-2 anos4-3
『そう、あたしたちはこんなにも理不尽な世界に生きているのだらよ』

合資会社自転車創業は14日、ノベルゲーム『そう、あたしたちはこんなにも理不尽な世界に生きているのだらよ』iOS版を無償公開した。また、合わせて従来のPC版も無償化された(パッケージ版および一部サイトでは100円)。

どの時点からでも別の分岐を辿り直すことができ、異なる分岐で得た記憶を使用することで新しい展開が発生する“ANOS”システムが特徴の作品。

また同日、同作の続編『そう、あたしたちはこんなにも理不尽な世界に生きているのだらよ3 ※この世界で2の発売予定はありません。』のiOS版がリリースされた。従来のPC版からはシナリオが一部追加されている。なお2019年1月7日(予定)までに購入すると、解説同人誌『チャレンジ!! パソコン アドバンスドノベル』(PDF)が付属する。

anos6-1 anos6-2
『そう、あたしたちはこんなにも理不尽な世界に生きているのだらよ3 ※この世界で2の発売予定はありません。』

SilverSecond、サイト開設20周年記念セール開催

SmokingWOLF氏は、同氏のWebサイトSilverSecondの開設20周年を記念したセールを開始した。セール期間は2019年1月中旬頃まで。

育成SLG『シルフェイド学院物語』などのゲーム作品が50% OFF、強制横スクロールRPG『片道勇者』のファンブック『片道勇者開発記 四年の旅路』が40% OFF、ゲーム開発書籍『ゲーム開発者の地図』(関連記事)が30% OFFとなっている。同サイト上およびDLsite.com、Kindleでの販売物が対象。

シルエットノート

シルエットノート(Silver Second)
コメディ中心のコマンド選択式アドベンチャーゲーム。 男子高校生の魔法少女が人工島アクアフロートで繰り広げる愛と友情と戦いの物語!

また、『片道勇者』のキャラクターやRPG作成ツール『WOLF RPGエディター』のマスコットキャラクターのメタルストラップについて、2018年いっぱいでの販売終了に伴い終了間近セールとして20%で販売されている。

音楽格闘ゲーム『PHRASEFIGHT』Nintendo Switch版リリース日決定、あらかじめダウンロード開始

ゲーム開発スタジオ超OKの音楽格闘ゲーム『PHRASEFIGHT』のNintendo Switch版が20日にリリースされることが13日に発表された。あらかじめダウンロード(予約購入)も開始されている。

2人対戦およびCPUとの対戦に対応し、楽曲に合わせてボタンを押すことで攻撃し合うという、リズムゲームと対戦格闘ゲームが融合したような作品(関連記事)。PC版が今年2月にリリースされている。

深海サスペンスADV『デイグラシアの羅針盤』Nintendo Switch版リリース日決定、あらかじめダウンロード開始

有限会社レジスタは13日、カタリストの深海サスペンスADV『デイグラシアの羅針盤』のNintendo Switch版のリリース日が27日に決定したことを発表した。あらかじめダウンロード(予約購入)も開始されている。

水深700mの海底に沈んだ潜水艇を舞台に描かれるSFサスペンス作品。オリジナルのPC版は2015年夏のコミックマーケット88で初頒布され、現在はダウンロード販売が行われている。

FullPowerSideAttack.com、『トルクル』一斉セール収益の1/2の寄付完了を発表

制作サークルFullPowerSideAttack.comは14日、10月に実施された2D回転アクションゲーム『トルクル(TorqueL)』および『トルクル(TorqueL)物理調整版』の複数プラットフォームにおける一斉セールの収益の2分の1を、日本赤十字社平成30年北海道胆振東部地震災害義援金に寄付したことを発表した。

寄付の実施は2019年1月に予定されていたが、想定より円滑に収益を把握できたため繰り上げて実施したとのこと。寄付金額総額は162,408円となった。

Viewing all 1493 articles
Browse latest View live